子猫たちのいた日々

２００７年の９月頃から私の仕事場に現われた母親ミケと息子のチビクロという猫がいました。
チビクロがあまりに痩せ細っており、可哀そうに思い食事を与えているうちに、
自由に仕事場に出入りするようになりました。
といっても、仕事場なので飼うことはできませんでした。
その母猫のミケも、チビクロについてきて出入りしていましたが、
２００８年４月１日に子猫を６匹産みました。
ちょっと無責任だったかなと反省し、その後チビクロに去勢、ミケに避妊手術をさせました。
子猫たちは可愛く、育つのをずっと見届けたい思いでいっぱいですが、
残念ながら私には飼うことができません。
その代わり、子猫たちに里親を探してやりたいと思いました。
このサイトにも「里親求む！」のページを作りましたが、サイトを見ての問い合わせはゼロでした（笑）。
それでも５７日後に６匹とも里親になってくれる方が見つかりました。
その後も数人の方から問い合わせがあり、もう決まりましたのでと、お断りするほどでした。
本当にありがとうございました。
せっかく作った「里親求む！」のページですので、形を変えて「子猫たちのいた日々」として残しておきます。

★（左）誕生の日、（中）生後４日、（右）生後１２日★
ほとんど寝ています。
ときどき起き出してもぞもぞ動き、母猫のミケのお乳を吸っています。

★生後１９日★
茶トラ系３匹（茶トラ・茶トラに白混じり・白に茶トラ模様）
黒トラ系２匹（黒トラ、白に黒トラ模様）、白黒系１匹（白に黒い模様）
みんな可愛いです！

★生後２８日★
それぞれに個性が出て来ました。
里親に正式な名前はつけてもらうので、私は名前はつけません。
仮の名で呼びます。
上段（左から）黒トラ、茶トラ、チョビヒゲ。
下段（左から）白茶、パンダ、茶白。パンダだけが♀です。

★生後４７日★
子猫たちの部屋は、最初６０センチ四方ぐらいのダンボール箱でしたが、
継ぎ足し継ぎ足して、今は１畳半ぐらいのスペースになっています。
それでも遊ぶときには部屋から跳び出してしまい、てんやわんやとなります。
（左）黒トラのおすまし。（中）チョビヒゲは最近箱から出られるようになりました。
（右）白茶の２匹は比較的大人しい。

（左）パンダがいかにも女の子らしい表情です。マイペースで行動しています。
（中）茶トラが最も暴れん坊です。自在に部屋から出て仕事場を駆け回っています。
（右）黒トラ。部屋の中にトイレはあるのですが、後ろは外に出たとき用のトイレ。

（左）子猫の部屋は４つに仕切られていて、白茶の前がトイレ。白茶がいるのは書斎（笑）。
（中）チョビヒゲは愛くるしいしぐさをします。
（右）こうやって兄弟で遊んでいますが、ときどき本気のケンカになるようです。

★生後５０日★
もう箱の中にいることはほとんどなく、みな部屋に跳び出して好きなところにいます。
（左）何と、母親より体の大きいチビクロが子猫に混じってお乳を吸っています。
（中）チビクロと茶トラが仲良く寝ています。（右）黒トラは茶トラに次いで元気者です。

★生後５１日★
（左）茶白、（中）白茶、（右）パンダのおとなしかった３匹も、最近はよく駆け回って遊んでいます。

★生後５２日★
（左）チョビヒゲはカメラ目線が得意。（中）５匹が揃って寝ています。
（右）茶トラだけ母親のところに行って寝ています。

★生後５５日★
（左・中）子猫たちの兄のチビクロは、初めは子猫を玩具にしてしまい危なくて見ていられませんでしたが、
今は一緒にいても大丈夫です。でも、弟たちを度を越して可愛がるときがあります。
（右）私の膝の上のチョビヒゲ。一番人懐こい子です。

★生後５６日★
（左）白黒系の３匹です。やはりパンダが女の子らしい。
（中）こんな調子で６匹が部屋中を駆け回ってじゃれ合っています。
（右）私の膝の上の白茶です。一番おっとりした子です。

★生後５７日★
この日までに、全員のもらい先が決まりました。
決まったのは最後ですが、最初にもらわれていくことになったのは黒トラと茶トラです。
（左）全員が揃った最後の食事です。
（中）黒トラは顔もスタイルもいい子です。（右）茶トラは一番元気な子です。
兄弟２匹で飼ってもらえるので幸せです。元気でね。さよなら。

★生後５８日★
暴れん坊№１、２の茶トラと黒トラがいなくなったので、
チョビヒゲと茶白の２匹の暴れ具合が目立つようになりました。
２匹もらわれたので賑やかさが３分の２になるはずですが、じつは前の３分の１ぐらいになりました。
単純な頭数ではなく、大勢いると賑やかさは相乗していくものなんですね。

（左）全員の食事もちょっと寂しくなりました。（中）寝顔も最高。（右）チビクロもすぐに混ざってきます。

★生後５９日★
（左）４匹。（中）３匹。（右）２匹。パンダと白茶は比較的大人しい２匹で、恋人同士のようです。

（左）こんなに大きくなってもまだお乳を吸います。もっともチビクロも吸うぐらいですから。
（中・右）明日は、茶白と白茶がもらわれていく予定です。また寂しくなります。

★生後６０日★
（左）お兄さんのチビクロは人気者。（中）白茶もチビクロと一緒に寝ています。
（右）４匹で寝たりじゃれ合ったりします。

でも、それも今日で最後。今日は白茶と茶白がもらわれていきました。
（左・中）白茶と茶白は寝るときも遊ぶときも一緒にいることが多い２匹でした。
白茶は、生後丸４日で母親のミケに外にくわえ出されてしまい、一昼夜を草むらで過ごしました。
もうダメかと思いましたが、翌日無事に見つけることができて、本当にホッとしたものです。
一番おっとりとした性格で、ちょっと臆病なところがあります。
茶白は、生後２～３日の頃に兄のチビクロの玩具にされて、怪我をしました。
そのせいか体が一番小さかったのですが、すっかり元気になって跳び回っています。
心配が多かった２匹ですが、これからも２匹一緒にいられることになり嬉しく思います。
（右）ありがとうございます、と頭を下げてもらわれていきました（笑）。幸せにね。

★生後６１日★
（左）またまた寂しい食事風景になりました。
（中）狭いディレクターズ・チェアの上に母親もお兄ちゃんも乗ってギュウギュウです。パンダが落ちそう。
（右）変わらずに愛くるしい顔のチョビヒゲ。もらわれていくのは３日後の予定です。

もらわれていくことが最初に決まったのはパンダでした。チョビヒゲは一番人気があり、オファーが数件ありました。
（左・中・右）この２匹が今残っているのも縁ですが、仲良く遊んでいます。

★生後６２日★
誕生してからちょうど２カ月経ちました。この２カ月、雨の降らない週はありませんでした。
（左）仲良しの兄妹（か姉弟）です。
（中）久しぶりのお天気です。この後ろから見た頭の感じが好きです。
（右）といいつつ、すぐにふざけ始める２匹。

（左）ひとしきり遊んだ後は、うとうとしてきます。
（中）パンダも椅子の上に乗って、うとうとしています。
（右）そして、やはり２匹で眠ります。

★生後６３日★
（左）恋人同士のよう……。（中）でもないか。
（右）チョビヒゲとは明日でお別れの予定です。でも天気予報は大雨なので、どうなるでしょうか。

（左）ミケのお乳を吸うのも最後かな。（中）パンダが玩具で遊んでいます。
（右）私のデジカメはシャッターを押してから反応が遅いので、こういう動きのある写真はなかなか撮れません。

★生後６４日★
今日は一日中冷たい雨が降っていました。いよいよチョビヒゲと別れの日です。
（左）みんなと食べる最後の食事です。（中）チョビヒゲはすぐに私の膝の上に来て寝たりふざけたりしていました。
（右）パンダとはよく遊びました。

（左）４匹でギュウギュウになって寝るのも最後。（中）チビクロと遊ぶのも最後。
（右）パンダと遊ぶのも本当に最後になりました。

（左）まだ母親のお乳を吸ったりします。
（中）バイバイ、チョビヒゲ。いつも私のそばにいたのは君だったね。元気でね。
（右）パンダが眠っている間にチョビヒゲはもらわれて行きました。
パンダは一番最初にもらい手が決まったのですが、先方の都合でもらわれて行くのは６月中旬になりそうです。
それまでどうしようかと考えました。
母親のミケのためにも仕事場に残そうかと思いましたが、ミケのいない間、パンダが１匹になってしまいます。
そこで、私の自宅のほうに連れて行くことにしました。
自宅ならだれかがいますからパンダも寂しくないでしょう。
可哀そうなのは、子猫がみないなくなってしまうミケですが、
いつかは子離れするわけですから、子猫のためを思って我慢してもらうしかありません。
ミケは私のことを恨んでいるだろうなあ。

★生後６４日・夜★
私の仕事場から子猫がいなくなりました。
ミケが落ち着きなく、外へ行ったり戻って来たりして子猫を探しています。
哀しそうな声で私に訴えて来ます。
子猫たちは幸せになるから、ミケもチビクロと楽しく暮らしていこうね。
子猫のために作ったダンボールの部屋を解体しました。
子猫たちは４０日ぐらいまでは、ずっとこの箱の部屋で過ごしていましたが、
箱の外に出るようになると、ここはトイレと遊び道具になっていました。
部屋の掃除をすると、細かな子猫の毛が舞います。
ガラス・テーブルを拭くと、肉球の足跡が浮かび上がってきました。
壁には小さな爪で引っかいた傷が残っています。
さよなら。６匹の子猫たち。
君たちと過ごした日々を、私はいつまでも忘れないよ。