ごろねこ倶楽部/まんがの部屋/は行の作家

 ★萩尾望都★

 1949年生。1969年『ルルとミミ』(「なかよし」)でデビュー。
 私が最初に読んだ萩尾作品は「COM」に掲載された
『ポーチで少女が小犬と』だった。萩尾望都という名もそのとき知った。しばらくして『10月の少女たち』というオニムバス短編が掲載され、その2作は私に強い印象を残した。その後、『ポーの一族』という傑作を描いているとは聞いたが、すぐには読まなかった。多分、次に読んだ萩尾作品は『11人いる!』だと思う。私は元来SFミステリーというジャンルが好きなので、これで完全にはまった。以後、『ポーの一族』『トーマの心臓』などに戻って読み、新作を待ちかねて読み、いまだに続いている。何が好きかといわれると、その頃のSF短中編は何でも好きだったが、SFでなくても『秋の旅』や、トーマの番外編『訪問者』などもいい。。ブラッドベリの『ウは宇宙船のウ』、コクトーの『恐るべき子どもたち』、光瀬龍の『百億の昼千億の夜』といった原作付きの作品も、萩尾流のまんが化は違和感がなかった。基本的に萩尾作品は短編だと思っていたので、『メッシュ』『マージナル』の長編は予想外でもあり、嬉しくもあった。ただ、『残酷な神が支配する』になると、あまりに執拗な繰り返し描写に辟易した。萩尾自身がそれだけの分量が必要だと思っているなら仕方がないが、この作品だけはついていくのが苦しかった(笑)。 

 

※画像データ (左から)『ポーの一族(4)』(小学館・フラワーコミックス・1977年10版)、『アロイス(前編)』(「花とゆめ」1975年10・11合併号掲載時の扉絵)、『セーラ・ヒルの聖夜』(小学館・萩尾望都作品集4・1977年初版)、『百億の昼と千億の夜』(秋田書店・1984年初版)、『メッシュ』(小学館・1981年初版)、『銀の三角』(早川書房・1982年初版)


★長谷川町子★
 1920年生。1992年没。 
 
※画像データ (左から)『サザエさん(1)』(姉妹社・刊行年版数不明)、『いじわるばあさん(1)』(姉妹社・1969年刊)、『新やじきた道中記(上)』(姉妹社・刊行年版数不明)、『かつおちゃんとわかめちゃん(1)』(朝日新聞社・2006年第3刷)、『サザエさんうちあけ話』(姉妹社・1979年刊)、『サザエさん旅あるき』(姉妹社・刊行年版数不明) 

★林静一★ 
 1945年生。1962年、東映動画へ入社。アニメーターとして活躍。1967年、「ガロ」に『アグマと息子と喰えない魂』を発表してまんが家デビューをする。 
※画像データ (左から)『赤色エレジー』(主婦の友社・ロマンコミック自選作品集・1978年初版)、『花に棲む』(講談社・1976年第1刷)、『花ちる町』(北冬書房・1986年刊)、『ph4.5グッピーは死なない[改訂版]』(青林工藝舎・1999年第1刷)、『小梅ちゃん』(近代出版社・2004年第3刷)、『夢枕』(PARCO出版・2007年第1刷) 

 ★原哲夫★

 1961年生。1982年、『鉄のドン・キホーテ』(「少年ジャンプ増刊号」)でデビュー。
 私が原哲夫を知ったのは、もちろん
『北斗の拳』(原作・武論尊)からである。しかし、最初は十頭身ぐらいある人物の絵に違和感を覚え、読む気になれなかった。評判の高さに負けて読んでみたのは、単行本が数冊出てからだ。ちなみに4巻から初版で持っているので、その頃だったと思う。読むとすぐにはまった。進むにつれて設定や世界観が広がっていくストーリーは御都合主義だが、とにかく痛快で豪快だった。圧倒的に強いヒーローというのは、意外と話をつまらなくするものだが、これは例外的な1作である。『花の慶次−雲のかなたに−』(原作・隆慶一郎、脚本・麻生未央)も、豪快さを失わずに新しい時代劇を生み出したといえる。その流れは『影武者徳川家康』(原作・隆慶一郎、脚本・会川昇)とその続編『左近SAKON』(原作・隆慶一郎、脚本・二橋進吾)へと続くが、次第に荒唐無稽になった感は否めない。その他の原作品はみな短期間で終了し、結局、『北斗の拳』の続編(時代的には前の話)『蒼天の拳』を描くことになる。原哲夫という作家は、同じものを再生産し続けていく形でも私たち読者を十分に楽しませてくれる作家だとは思う。だが、またまったく新しいジャンルに挑戦してほしい気持ちもある。 

 

※画像データ (左から)『鉄のドン・キホーテ(1)』(創美社・ジャンプスーパーコミックス・1985年7刷)、『北斗の拳(4)』(集英社・ジャンプコミックス・1984年初版)、『CYBER(サイバー)ブルー(1)』(集英社・ジャップコミックス・1989年初版)、『花の慶次(1)』(集英社・ジャンプコミックス・1990年初版)、『猛き龍星(1)』(集英社・ジャンプコミックス・1995年初版)、『影武者徳川家康(1)』(集英社・ジャンプコミックス・1994年第1刷) 


★榛野なな恵★

  生年不詳。1978年、「月刊セブンティーン」の『キューピット・ベイビー』でデビュー。(コメント予定)
 

※画像データ (左から)『ハイジが来た日』(集英社・セブンティーンコミックス・1982年初版)、『ビッグキッドブルース』(集英社・セブンティーンコミックス・1984年初版)、『パイナップル・モーニング』(集英社・セブンティーンコミックス・1984年初版)、『グリーンロマンス(1)』(集英社・セブンティーンコミックス・1985年初版)、『卒業式』(集英社・ヤングユーコミックスワイド版・1996年初版)、『Papa told me(6)』(集英社・ヤングユーコミックス・1991年初版) 


★東本昌平★ 
 生年不詳。「週刊漫画アクション」の『輪』でデビュー。 
 
※画像データ (左から)『F.O.E.(2)』(双葉社・1984年第1刷)、『命かけるか〜!?』(講談社・1988年第1刷)、『キリン(1)』(少年画報社・1991年第4刷)、『CB感(1)』(小学館・2004年第1刷)、『CAROLAWAY(1)』(Bbmfマガジン・2010年初版)、『HALMAN U』(少年画報社・2012年初版) 

 ★バロン吉元★

 1940年生。1959年、貸本誌「街」に投稿した作品が入選してデビュー。最初の頃は「吉元正」名だった。
 私は、貸本時代の吉元正を読んだことがあるのかないのかまったく記憶がない。バロン吉元となってから初めて読んだ作品も覚えていない。一番最初に買った単行本は
『賭博師たち』だった。筆描きの独特なタッチには、ドロ臭さとバタ臭さがあったが、イラスト風に決める絵は私好みだった。その頃の吉元のストーリーは明治・大正・昭和戦前期を舞台にしたストーリーのものと、アメリカン・コミックを思わせるストーリーのものがあったが、私は『ガンファイター』などの後者の傾向が好きだった。そのせいか、バンカラで男臭さムンムンに傾いていく吉元作品をそれほど読んではいない。だが、後に『柔侠伝』シリーズや『高校四年』『侍番外地』など立て続けに読む機会があり、とくに『柔侠伝』シリーズの大ファンになってしまった。『柔侠伝』『昭和柔侠伝』『現代柔侠伝』『男柔侠伝』『日本柔侠伝』と四代全39巻にわたる物語は、まんが史に残る大作である。昔は柔道物語かと思って読んでいなかったのだが、日本近代史の中で理想を持ちながらも柔らかく生きていく侠(おとこ)たちは魅力的である。後半は次第に荒唐無稽になるところもあったが、それはそれで楽しく読めた。ただし、完結後20年経って発表した『新・柔侠伝』には脱力した。ストーリーはともかく絵の変化についていけなかったのである。普通の作家は年を取るとともに次第に絵が枯れていくものだが、吉元はどんどん過剰になっていく。今の絵は過剰なギャグはともかく、シリアスなストーリーを語るにはふさわしくないと思うのだが。 

 

※画像データ (左から)『賭博師たち(ギャンブル・シリーズ@)』(双葉社・アクションコミックス・1972年初版)、『柔侠伝(1)』(双葉社・アクションコミックス・1973年初版)、『片目のハイエナ・ガンファイター』(双葉社・アクションコミックス・1976年初版)、『黒い鷲(1)』(双葉社・パワーコミックス・1975年初版)、『おれは竜』(双葉社・パワーコミックス・1977年初版)、『4タロウ1ヒメ(1)』(奇想天外社・奇想天外コミックス・1978年初版)


★東浦美津夫★ 
 1930年生。1948年、『月光の剣士』(荒木出版)でデビュー。本名が光男なので、初期には「東浦みつを」名義の作品がある。後に、青年誌に作品を発表するときは「一乗寺光・一乗寺剣」の名を使っていた。2012年没。 
※画像データ (左から)『黒衣の魔人』(「冒険王」1955年1月号付録)、『夕やけの国』(アップルBOXクリエート・1995年復刻)、『虹を呼ぶ笛』(アップルBOXクリエート・1993年復刻)、『どこに青い鳥(1)』(アップルBOXクリエート・2011年復刻)、『まぼろし童子』(「少年」1956年5月号付録)、『はやぶさ頭巾』(「冒険王」1956年6月号付録) 

 ★ひさうちみちお★
 1951年生。1976年、「ガロ」に『パースペクティブキッド』が入選してデビュー。 
 
※画像データ (左から)『ラビリンス』(ブロンズ社・1979年初版)、『罪と罰』(けいせい出版・1981年4刷)、『眠りの森の美女』(松文館・1994年第1刷)、『天馬博士の愛の渇き』(松文館・1994年第1刷)、『唄の上手な娘』(青林堂・1994年初版)、『理髪店主のかなしみ』(イースト・プレス・1995年第1刷) 

★久松文雄★
 1943年生。中学三年生のときに『地球危し』(昭和出版)でデビュー。(コメント予定) 
 

※画像データ (左から)『スーパージェッター(2)』(朝日ソノラマ・サンコミックス・1968年初版)、『冒険ガボテン島(1)』(扶桑社・扶桑社文庫・1996年初版)、『風のフジ丸(上)』(白土三平原作・マンガショップ・2005年刊)、『0088ワイルドウエスト』(アップルBOXクリエート・2000年年刊)、『宇宙大征服』(秋田書店「まんが王」1968年11月号付録)、『魔剣百鬼』(秋田書店「まんが王」年月号付録) 


★日野日出志★ 
 1946年生。1967年、「COM」に時代劇の『冷たい汗』が入選してデビュー。そのときは、本名の「星野安司」であった。その後、数編を発表しただけで、休筆していたが、1970年に『蔵六の奇病』を発表して再デビュー。怪奇ファンタジーのジャンルを確立する。 
 
※画像データ (左から)『蔵六の奇病』(リイド社・1998年第1刷)、『幻色の孤島』(虫プロ・1972年初版)、『太陽伝』(マガジン・ファイブ・2003年初版)、『地下室の虫地獄』(講談社・1997年第1刷)、『毒虫小僧』(ひばり書房・1983年刊)、『地獄のペンフレンド』(秋田書店・1986年初版) 

★平田弘史★ 
 1937年生。1958年、日の丸文庫の「魔像」第5集に『愛憎必殺剣』を発表してデビュー。「加治一生」名義の作品もある。 
※画像データ (左から)『武士道無惨伝』(芳文社・長編コミック傑作集1・1968年刊)、『弓道士魂』(大都社・1974年初版)、『無名の人々・異色列伝』(講談社・1993年第1刷)、『新首代引受人』(講談社・1999年第1刷)、『それがし乞食にあらず』(青林工藝舎・平田弘史傑作選・昭和45年〜46年・2005年第1刷)、『片目の軍師』(少年画報社・2006年初版)

★福元一義★ 

 1930年生。「福本一義、福元かずよし」名も使っているが、『戦え!オスパー』(原作・山野浩一)は「伊奈たかし」の名を使っている。(コメント予定) 
 

※画像データ (左から)『鋼鉄の巨人』(秋田書店「冒険王」1957年9月号付録)、『轟名探偵・妖怪人間』(講談社「少年クラブ」1958年2月号付録)、『怪物ガビラ』(少年画報社「少年画報」1956年4月号付録)、『怪獣博士』(秋田書店「冒険王」1956年11月号付録)、『ゆうれい博士』(少年画報社「少年画報」1956年12月号付録)、『猿人ジゴラ』(光文社「少年」1956年11月号付録)


 ★福山庸治★

 1950年生。1970年『納屋の中』(「漫画アクション」)でデビュー。一時「ヨージ福山」名義の作品を少年誌に発表していた。
 後から思えば、福山作品はちらほら見ていたのだが、とりたてて心に引っかかるところはなかった。最初に驚いたのは
『ドン・ジョバンニ』である。モーツアルトのオペラを和洋ごちゃまぜにまんが化するという斬新な作品であった。続いて読んだ『マドモアゼル・モーツアルト』はモーツアルトが女性だったという設定でむしろオーソドックスにドラマを展開させていた。この2作で私は福山のファンになったのだった。ところがそれ以前の作品『誘拐ローン』『私鉄前線』『B♭のソナタ』などを読むと、福山の画風はころころと変わっていた。山上たつひこ、村野守美、大友克洋などのタッチに次から次へと変貌しているのである。ストーリー構成に見るべきものがあったにも関わらず、これでは亜流となってしまう。独自の作風に落ち着いたのが1980年代の中頃からで、『青い木白い花豊かな果実』『夜は散歩者』『ある朝パニック』などは面白く読めた。描き下ろしの『オオカミが出てきた日』が、『モーツアルト』以前の傑作といえよう。以後は長い間中断していた『臥夢螺館』を完成させたり、『17(じゅうなな)』『うろしま物語』など。サイコ・スリラーにエロを加味した作品が目立つが、私としては、また『マドモアゼル・モーツアルト』のような作品を期待している。 

 

※画像データ (左から)『誘拐ローン』(双葉社・アクションコミックス・1980年初版)、『私鉄前線』(双葉社・アクションコミックス・1981年初版)、『ロンよりチョンボ』(竹書房・近代麻雀コミックス・1984年2版)、『オオカミが出てきた日』(東京創元社・LIVEコミックス・1987年初版)、『マドモアゼル・モーツアルト(1)』(講談社・モーニングKC・1990年初版)、『17(じゅうなな)(1)』(太田出版・2001年第1版)


★藤子・F・不二雄

 1933年生。本名・藤本弘。我孫子素雄との合作『天使の玉ちゃん』(「毎日小学生新聞」)でデビュー。その後、ふたりの共同ペンネーム「藤子不二雄」として活躍。1987年にコンビを解消し、それぞれ個別の活動となる。その際に「藤子不二雄F」(○付きF)と改めるが、1989年から「藤子・F・不二雄」に変更する。1996年没。
 私が読み始めた頃、藤子Fはもっぱら幼年誌や学年誌で活躍していた。私が最初に読んだ作品は
『てぶくろてっちゃん』で、何でも作れる不思議な手袋とが子供には魅力的だった。この作品や同時期の『すすめロボケット』などの学年誌に発表した作品は長らく読むことができなかったが、「藤子・F・不二雄大全集」の刊行により、ようやく読み返すことができるようになった。作家の個人全集は少なからずあるが、最も出来のよい個人全集は藤子F大全集だと思う。多くの読者を獲得しているからこそ、こうした素晴らしい全集を刊行できたのであろう。「少年サンデー」に連載した『海の王子』の本編はリアルタイムではなく貸本の単行本で読んだが、好きな作品だった。これは文字通り我孫子との合作作品だが、王子らの主人公側をFが描き、敵方のキャラをAが描いている。現在、版権はF側にある。『オバケのQ太郎』は、藤子が石森らとアニメを製作するためにスタジオ・ゼロを作ったときに、その漫画雑誌部での連載となった。当初は完全な合作に見えるが、やがて藤子主導となり、学年誌などにはFが単独で描いていたようだ。そして、この日常生活の中に異世界からの同居人が現れるというオバQパターンは、『ウメ星デンカ』『ドラえもん』を含めてF作品のほとんどのパターンとなった。そんな中で私が一番好きなのは非日常世界の冒険を描いた『モジャ公』である。そのSFマインドは『ミノタウロスの皿』などの短篇や『未来の思い出』などでも存分に発揮されている。 

 

画像データ (左から)『すすめロボケット』(「小学三年生」1963年連載時の扉絵)、『海の王子(1)』(朝日ソノラマ・サンコミックス・1969年初版)、『オバケのQ太郎(1)』(虫プロ・虫コミックス・1969年初版)、『モジャ公(1)』(虫プロ・虫コミックス・1971年初版)、『ウメ星デンカ(2)』(虫プロ・虫コミックス・1971年初版)、『ドラえもん(21)』(小学館・てんとう虫コミックス・1981年第1刷) 


 ★藤子不二雄A★

 1934年生。本名・我孫子素雄。藤本弘との合作『天使の玉ちゃん』(「毎日小学生新聞」)でデビュー。その後、ふたりの共同ペンネーム「藤子不二雄」として活躍。1987年にコンビを解消し、それぞれ個別の活動となる。その際に「藤子不二雄A」と改める。なお、正しくはAに○が付く。
 私がいつ藤子不二雄がふたりであると知ったのかは記憶にないが、かなり早い時期だったと思う。硬い線でベタを多く使うAと、軟らかな線で白っぽい絵のFでは明らかに個性が違っていた。私が雑誌を読み始めた頃、少年まんが誌に描いていたのはAだった。
『シルバークロス』『スリーZメン』『ビッグ・1』などのアクション物は、ストーリーの面白味には欠けるが、キャラクターの設定や絵の醸し出す雰囲気に魅力があった。が、Aはすぐに『忍者ハットリくん』『怪物くん』『フータくん』などのギャグ路線へと移行してしまい、私の興味は薄くなった。やがてAは青年誌に『黒イせぇるすまん』『ひっとらぁ伯父サン』などのブラックユーモア作品を描き、独特の絵作りを活かすようになる。少年誌も『魔太郎がくる!』などのブラック物が多くなっていった。私は『少年時代』『毛沢東』のシリアスな作品が好きだが、何といっても一番好きなのは1970年に「少年チャンピオン」に連載を始め、後に「少年キング」「藤子不二雄ランド」「ビックコミック・オリジナル増刊」へと描き継がれている『まんが道』である。

 

画像データ (左から)『シルバークロス』(コダマプレス・ダイヤモンドコミックス・1966年初版)、『スリーZメン(1)』(東京トップ社・藤子不二雄全集・1966年刊行)、『ビッグ・1』(虫プロ・虫コミックス・1969年初版)、『ひっとらあ伯父サン』(朝日ソノラマ・1971年初版)、『まんが道』(秋田書店・新入門百科・1972年初版)、『ヒゲ男』(奇想天外社・奇想天外コミックス・1978年初版) 


 ★藤田和日郎★
 1964年生。1988年、『連絡船奇譚』が小学館新人コミック大賞佳作を受賞、翌1989年にコミックグランプリに応募した『うしおととら』が準グランプリとなり、1990年より「週刊少年サンデー」誌上で連載を開始する。
 藤田の『うしおととら』という作品があることは知っていたが、読んだことがなかった。それが、NHK−BSの「マンガ夜話」でこの作品を採り上げていたのを見て、読んでみたくなったのだ。読んでみると面白い。今のまんがでありながら、どこかしら私が子供時代に読んだ冒険活劇まんがの懐かしさを持っている。それは巧みなストーリー作りの中にも、少年まんがが描くべき正義感や思いやりやユーモアがきちんと描かれているからだと思う。意外なことに、そうしたことをきちんと描いた少年まんがはほとんどないのが現状である。また、何よりも作者が登場人物のすべてに愛情を持っているのがよくわかる。端役のように思えたキャラクターであっても疎かにせず、きちんとドラマを与え、ストーリーに組み込んでいく。その結果として、登場人物が次第に多くなっていき、久しぶりに登場するキャラクターを遡って確認しなければならないこともあるが(笑)。それにしても、藤田はデビュー以来20年間ほどは、合間に描いた幾つかの短編作品を別とすれば、『うしおととら』から
『からくりサーカス』へと二つの長編作を描き継いでいるだけであった。生み出した作品に愛情と全精力を注ぎ、しかもそれを確実にヒットさせる。何という力量の持ち主であろうか。『からくりサーカス』終了後の作品もそれは変わらない。 
 

※画像データ (左から)『うしおととら(3)』(小学館・少年サンデーコミックス・1991年初版)、『夜の歌』(小学館・少年サンデーコミックス・1995年初版)、『暁の歌』(小学館・少年サンデーコミックス・2004年初版)、『からくりサーカス(1)』(小学館・少年サンデーコミックス・1998年初版)、『邪眼は月輪に飛ぶ』(小学館・ビッグコミックス・2007年初版)、『黒博物館スプリンガルド』(講談社・モーニングKC・2007年第1刷) 


★星野之宣★ 

 1954年生。1974年、『鋼鉄のクイーン』(「増刊少年ジャンプ」)が月例ヤングジャンプ賞を受賞してデビュー。続く『はるかなる朝』(「週刊少年ジャンプ」)が第9回手塚賞を受賞した。
 私が描いたまんがが初めて雑誌(「月刊少年ジャンプ」)に掲載されたとき、ちょうど週刊誌のほうでは手塚賞と赤塚賞が発表されていた。ストーリーまんがの手塚賞が星野之宣、ギャグまんがの赤塚賞がコンタロウであった。ふたりとも才能は図抜けており、とても敵わないと思ったが、デビューが同時期ということもあって(ついでにいうと鴨川つばめもほぼ同時期)、私は一方的に密かにライバル視していた(笑)。だが、その差は早くも2作目にして天と地ほどに開いてしまい、私は素直にふたりのファンになった。その後、コンタロウ作品はあまり読まなくなってしまったが、星野作品は今に至るまで読み続けている。デビューから30年以上経ち、この間にはSFブームや伝奇ファンタジーなどのブームもあった。しかし、星野はブームに左右されず孤高のSFまんが家のポジションを保っているように見える。日本のSFまんがは質的にかなり水準が高いと思うが、それは多様な作家が次々とSFジャンルのヒット作を出すからではなく、常に日本のSFまんが界に星野作品が存在しているからといっても過言ではないだろう。私が一番好きなのは
『2001夜物語』などのハードSFだが、『ヤマタイカ』系列の伝説伝奇もののアイデアにはいつも唸らされている。

 
※画像データ (左から)『はるかなる朝』(創美社・ジャンプスーパーコミックス・1979年2刷)、『ブルーシティー(1)』(創美社・ジャンプスーパーコミックス・1976年初版)、『妖女伝説(1)』(集英社・ヤングジャンプコミックス・1981年初版)、『ヤマタイカ(1)』(潮出版・希望コミックス・1987年初版)、『大いなる回帰』(新書館・ペーパームーンコミックス・1988年初版)、『星野之宣自選短編集・MIDWAY・歴史編』(集英社・2000年第1刷) 
Topic  星野之宣所有作品リスト  ※私が持っている作品のリストです。
書名 発行年月日 出版社 収録作品 備考
ブルーシティー(1) 1976.9.5 集英社 恐怖の引責隕石群の巻(海の雪/生きた化石/かみさかれた死体) ジャンプスーパーコミックス
ブルーシティー(2) 1976.12.5 集英社 恐怖の魔手の巻(行動開始/動く氷山/新生児1号/海への行進) ジャンプスーパーコミックス
はるかなる朝 1977.12.30 集英社 はるかなる朝/カルネアデス計画/鋼鉄のクイーン/四次元の爆撃機/葬送船団/荒野への脱出 ジャンプスーパーコミックス
はるかなる朝 1988.10.15 集英社 はるかなる朝/葬送船団/鋼鉄のクイーン/荒野への脱出/水のアマゾネス/カルネアデス計画/ホワイト・アウト/遠い呼び声 ジャンプスーパーエース
はるかなる朝  2012.8.4  小学館 はるかなる朝/鋼鉄のクイーン/荒野への脱出/葬送船団/遠い呼び声/ホワイト・アウト/水のアマゾネス/カルネアデス計画/アルガ(前編・後編)  ビッグコミックス スペシャル 
巨人たちの伝説 1978.10.30 集英社 燃える第5惑星の巻/巨人への道の巻 ジャンプスーパーコミックス
巨人たちの伝説 1988.8.15 集英社 巨人たちの伝説(燃える第五惑星/巨人への道)/太陽惑星イカルス ジャンプスーパーエース
巨人たちの伝説 2011.11.2 小学館 巨人たちの伝説(燃える第五惑星/巨人への道)/太陽惑星イカルス/ホライゾン・パトロール ビッグコミックス スペシャル
海の牙 1979.9.15 集英社 海の牙/遠い呼び声/太陽惑星イカルス/暁の狩人 ジャンプスーパーコミックス
妖女伝説(1) 1981.2.25 集英社 第1話・ローレライの歌/第2話・月夢/第3話・メドゥサの首/第4話・蜃気楼のファタ・モルガーナ/第5話・日高川 ヤングジャンプコミックス
妖女伝説(2) 1981.6.25 集英社 第1話・カーミラの永い眠り/第2話・砂漠の女王 ヤングジャンプコミックス
妖女伝説1 1993.9.8 集英社 砂漠の女王/蜃気楼−ファタ・モルガーナ− ジャンプスーパーエース
妖女伝説2 1993.11.9 集英社 ローレライの歌/カーミラの永い眠り/月夢/メドゥサの首/挽歌/日高川/歴史は夜つくられる/ボルジア家の毒薬 ジャンプスーパーエース
完全版・妖女伝説(1) 2003.11.5 嶋中書店 砂漠の女王/アリス/蜃気楼−ファタ・モルガーナ− アイランドコミックス
完全版・妖女伝説(2) 2003.12.5 嶋中書店 ローレライの歌/カーミラの永い眠り/月夢/メドゥサの首/挽歌/日高川/歴史は夜つくられる/ボルジア家の毒薬/水のアマゾネス アイランドコミックス
妖女伝説−初期型− 2006.3.25 チクマ秀版社 ローレライの歌/カーミラの永い眠り/月夢/メドウサの首/挽歌/砂漠の女王/蜃気楼−ファタ・・モルガーナ−/日高川 レジェンド・アーカイブス
サーベル・タイガー 1981.6.19 双葉社 サーベル・タイガー/アダマスの宝石/サージャント/ユニコーンの星/タール・トラップ/冬の惑星 アクションコミックス
サーベル・タイガー(改訂増補) 1987.6.9 双葉社 サーベル・タイガー/ユニコーンの星/サージャント/アダマスの宝石/クォ・ヴァディス/タール・トラップ/冬の惑星 アクションコミックス
残像 1982.3.25 集英社 美神曲/残像/世界樹 ヤングジャンプコミックス
ヤマトの火 1984.7.15 集英社 第一部(序章・北海道/第1章・沖縄/第2章・火の国) ジャンプコミックスデラックス
2001夜物語(1) 1985.8.18 双葉社 第1夜・大いなる祖先/第2夜・地球光/第3夜・豊饒の海/第4夜・大渦巻V/第5夜・宇宙の孤児/第6夜・宇宙への門/第7夜・遙かなる旅人/第8夜・悪魔の星 アクションコミックス
2001夜物語(2) 1985.12.28 双葉社 第9夜・天の光はすべて星/第10夜・明日を越える旅/第11夜・石化世界/第12夜・見知らぬ者たちの船/第13夜・共生惑星/第14夜・最終進化/第15夜・楕円軌道 アクションコミックス
2001夜物語(3) 1986.10.24 双葉社 第16夜・鳥の歌いまは絶え/第17夜・植民地(コロニー)/第18夜・愛に時間を/第19夜・緑の星のオデッセイ/最終夜・遙かなる地球の歌 アクションコミックス
2001夜物語・原型版(上) 2007.10.5 光文社 第1夜・大いなる祖先/第2夜・地球光/第3夜・豊饒の海/第4話・大渦巻V/第5夜・遙かなる旅人/第6夜・宇宙への門/第7夜・宇宙の孤児/第8夜・悪魔の星/第9夜・天の光はすべて星/第10夜・明日を越える旅・partTわれはロケット・partU地球からの贈り物 光文社コミック叢書
2001夜物語・原型版(下) 2007.10.30 光文社 第11話・石化世界(探検隊A:都市・探検隊B:渚にて・探検隊C:メドゥサとの出会い)/第12話・見知らぬ者たちの船/第13話・共生惑星/第14話・最終進化/第15話・植民地(コロニー)/第16話・愛に時間を/第17話・鳥の歌いまは絶え/第18話・緑の星のオデッセイ/最終話・遥かなる地球の歌 光文社コミック叢書
ヤマタイカ(1) 1987.10.1 潮出版社 プロローグ・ヤマトの日/第1章・妣の国/第2章・火の国 希望コミックス
ヤマタイカ(2) 1988.5.10 潮出版社 第2章・火の国(その2)/第3章・神話の国/第4章・東征の国 希望コミックス
ヤマタイカ(3) 1989.7.25 潮出版社 第5章・根の国/第6章・神風の国/第7章・大和の国 希望コミックス
ヤマタイカ(4) 1990.3.1 潮出版社 第7章・大和の国(その2)/第二部・東征編・第1章・ヤマト復活/第2章・オキナワ海戦 希望コミックス
ヤマタイカ(5) 1990.11.20 潮出版社 第3章・ヤマトタケルの剣/第4章・隼人の盾/第5章・我等の国土 希望コミックス
ヤマタイカ(6) 1991.8.15 潮出版社 第5章・我等の国土(その2)/第6章・阿弖流為の道/第7章・縄文戦艦/第8章・マツリ燃ゆ/エピローグ・妣の国 希望コミックス
大いなる回帰 1988.4.10 新書館 星野之宣・イメージ・ワールド/ウラシマ効果/WAR OF THE WORLDS/ターゲット/大いなる回帰/灼ける男/超新星メギド/宇宙からのメッセージ ペーパームーン・コミックス
イワンデジャビュの一日 1988.11.15 集英社 落雷/海の牙/暁の狩人/アリス/イワン・デジャビュの一日 ジャンプスーパーエース
イワンデジャビュの一日  2012.9.4  小学館  イワン・デジャビュの一日/海の牙/冬の帝王/アリス(前・中・後編)/暁の狩人/落雷/七都市物語・ペルー海峡攻防戦・外伝  ビッグコミックスペシャル 
ベムハンター・ソード(1) 1991.1.23 講談社 FILE.1・恒星と共に去りぬ/FILE.2・惑星ファイオリ/FILE.3・母なる海の星/FILE.4・進化の鏡/FILE.5・HOT SPOT/FILE.6・狂戦士/FILE.7・生物祭 モーニングKC
ベムハンター・ソード(1) 2002.10.23 講談社 FILE.1・恒星と共に去りぬ/FILE.2・惑星ファイオリ/FILE.3・母なる海の星/FILE.4・進化の鏡/FILE.5・HOT SPOT/FILE.6・狂戦士/FILE.7・生物祭/FILE.8・ラグーンの彼方 KCDX
新装版
ベムハンター・ソード(1)
 
2015.2.23  講談社  FILE.1・恒星と共に去りぬ/FILE.2・惑星ファイオリ/FILE.3・母なる海の星/FILE.4・進化の鏡/FILE.5・HOT SPOT/FILE.6・狂戦士/FILE.7・生物祭/FILE.8・ラグーンの彼方  アフタヌーンKCDX 
新装版
ベムハンター・ソード(2)
 
2015.2.23  講談社  FILE.9・サンクチュアリ/FILE.10・神々の闘い/FILE.11・レインフォレスト/FILE.12・鞭打たれる星/FILE.13・迷宮のハンター/FILE.14・最大のベム  アフタヌーンKCDX 
ブルーホール(1) 1992.8.8 講談社 プロローグ、第1話〜第10話 ミスターマガジンKCデラックス
ブルーホール(2) 1993.2.9 講談社 第11話〜第23話 ミスターマガジンKCデラックス
未来の二つの顔(1) 1993.10.9 講談社 プロローグ、01〜10 ミスターマガジンKCデラックス/原作・J.P.ホーガン
未来の二つの顔(2) 1994.4.9 講談社 11〜24 ミスターマガジンKCデラックス/原作・J.P.ホーガン
メガクロス(1) 1995.4.28 潮出版社 メガクロスvol.1 希望コミックス
メガクロス(2) 1995.4.28 潮出版社 メガクロスvol.2 希望コミックス
スターダストメモリーズ 1995.9.29 スコラ スターダストメモリーズ(詩人の旅/木霊の惑星/メリー・ステラ号の謎/射手座のケンタウロス/鯨座の海/セス・アイボリーの21日)/ウラシマ効果/ウォー・オブ・ザ・ワールズ/ターゲット/大いなる回帰/灼ける男/宇宙からのメッセージ/メビウス生命体 SCデラックス・バーガーSC
スターダストメモリーズ 2011.10.5 小学館 スターダストメモリーズ(詩人の旅/木霊の惑星/メリー・ステラ号の謎/射手座のケンタウロス/鯨座の海/セス・アイボリーの21日)/メビウス生命体/ターゲット/ウラシマ効果/大いなる回帰/灼ける男/ウォー・オブ・ザ・ワールズ/宇宙からのメッセージ/夜の女神 ビッグコミックスペシャル
ブルーワールド(1) 1996.4.23 講談社 第1話〜第7話 アフタヌーンKCデラックス
ブルーワールド(2) 1997.3.21 講談社 第8話〜第15話 アフタヌーンKCデラックス
ブルーワールド(3) 1997.10.23 講談社 第16話〜第23話 アフタヌーンKCデラックス
ブルーワールド(4) 1998.4.23 講談社 第24話〜第30最終話 アフタヌーンKCデラックス
宗像教授伝奇考(1) 1996.5.30 潮出版社 FILE.1・白き翼 鉄の星(前編)/FILE.2・白き翼 鉄の星(後編)/FILE.3・潮盈珠/FILE.4・贄の木/FILE.6・巨人伝説 希望コミックス
宗像教授伝奇考(2) 1996.12.20 潮出版社 FILE.7・両面宿儺/FILE.8・狗の骨/FILE.9・鉄人の逆襲/FILE.10・女たちの神/FILE.11・鼠浄土/FILE.12・白雪の伝説 希望コミックス
宗像教授伝奇考(3) 1997.11.25 潮出版社 FILE.13・佐用姫の河/FILE.14・彗星王・羅ごう編/FILE.15・彗星王・計都編/FILE.16・ 牛王の訪来/FILE.17・瓜子姫殺人事件/FILE.18・酒呑童子異聞 希望コミックス
宗像教授伝奇考(4) 1998.10.31 潮出版社 FILE.19・殺生石(前編)/FILE.20・殺生石(後編)/FILE.21・縄文の虎/FILE.22・父祖の地/FILE.23・魔将軍 希望コミックス
宗像教授伝奇考(5) 1999.4.30 潮出版社 FILE.24・西遊将門伝・前編/FILE.25・西遊将門伝・中編/FILE.26・西遊将門伝・後編/FILE.27・菊理媛は何を告げたか/FILE.28・冬の兎/FILE.29・水天の都 希望コミックス
宗像教授伝奇考(6) 1999.10.30 潮出版社 FILE.30・氷の微笑/FILE.31・桃太郎連説/FILE.32・夢と知りせば/FILE.33・流星剣・前編/FILE.34・流星剣・中編/FILE.35・流星剣・後編 希望コミックス
宗像教授伝奇考(特別版) 2002.3.25 潮出版社 宗像教授伝奇考(龍神都市・前編・後編/蛇神融合)/土の女/マレビトの仮面 希望コミックス
滅びし獣たちの海 1996.9.28 スコラ レッドツェッペリン(前編・後編)/鯨鬼伝/アウトバースト/罪の島/滅びし獣たちの海(前編・後編) SCデラックス・バーガーSC
滅びし獣たちの海 2011.9.4 小学館 レッドツェッペリン(前編・後編)/鯨鬼伝/罪の島/滅びし獣たちの海(前編・後編)/アウトバースト/環礁にて ビッグコミックススペシャル
エル・アライメンの神殿 1998.2.25 スコラ 海の獅子/エル・アライメンの神殿/荒鷲と要塞/アルデンヌの森/国辱漫画/国辱漫画2G.H.Q. SCデラックス・バーガーSC
エル・アライメンの神殿  2013.7.3  小学館  海の獅子/エル・アライメンの神殿/荒鷲と要塞/アルデンヌの森/国辱漫画/国辱漫画2G.H.Q./RED−DEATH(前・後編)  ビッグコミックススペシャル  
コドク・エクスペリメント(1) 2000.2.29 ソニー・マガジンズ vol.1〜vol.5 バーズコミックスデラックス
コドク・エクスペリメント(2) 2000.9.29 ソニー・マガジンズ vol.6〜vol.11 バーズコミックスデラックス
コドク・エクスペリメント(3) 2001.3.29 ソニー・マガジンズ vol.12〜vol.17 バーズコミックスデラックス
MIDWAY・歴史編 2000.12.20 集英社 はるかなる朝/月夢/メドゥサの首/日高川/ボルジア家の毒薬/鎖の国/白雪の伝説/イワン・デジャビュの一日 ヤングジャンプ愛蔵版/自選短編集
MIDWAY・宇宙編 2001.3.24 集英社 残像/星の町/豊饒の海/悪魔の星/鳥の歌いまは絶え/惑星ファイオリ/射手座のケンタウロス/セス・アイボリーの21日 ヤングジャンプ愛蔵版/自選短編集
クビライ 2003.11.30 日本放送出版協会 クビライ〜世界帝国の完成〜 NHK文明の道スペシャル(2)
ムーン・ロスト(1) 2004.7.23 講談社 ムーン・ロスト(1) アフタヌーンKCデラックス
ムーン・ロスト(2) 2004.7.23 講談社 ムーン・ロスト(2) アフタヌーンKCデラックス
神南火−忌部神奈・女の神話シリーズ− 2004.12.1 小学館 第1話・神南火(前編)/第2話・神南火(後編)/第3話・太陽の馬/第4話・沈黙の羊/第5話・サルメの舞い/第6話・花と磐 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(1) 2005.10.1 小学館 第1話・巫女の血脈/第2話・百足と龍/第3話・天平のメリー・クリスマス/第4話・大天竺鶏足記 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(2) 2006.8.1 小学館 第1話・花咲爺の犬/第2話・割られた鏡/第3話・織女と牽牛 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(3) 2006.9.1 小学館 第1話・人穴/第2話・鬼の来た道/第3話・神在月 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(4) 2007.3.1 小学館 第1話・サルタヒコ計画/第2話・鉄の帝国/第3話・黒塚 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(5) 2007.4.1 小学館 第1話・道成寺/第2話・複合遺跡/第3話・虫めづる姫君 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(6) 2007.9.4 小学館 第1話・再会/第2話・テキスト天空の神話/第3話・黄泉醜女 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(7) 2008.3.5 小学館 第1話・赤の記憶/第2話・砂鉄八犬伝/第3話・吉備津の釜 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考録(8) 2008.9.3 小学館 第1話・廃線/第2話・久呂古志家の崩壊/第3話・失われた島 ビッグコミックススペシャル
宗像教授異考禄(9) 2008.10.5 小学館 第1話・鯨神/第2話・雁風呂/第3話・女帝星座 ビッグコミックスペシャル
宗像教授異考禄(10) 2009.3.4 小学館 第1話・巨木漂流/第2話・ちいさきものの手/第3話・女帝陛下の百合若大臣/第4話・権現の馬場 ビッグコミックスペシャル
宗像教授異考禄(11) 2009.8.4 小学館 第1話・扶桑伝説/第2話・無限回廊/第3話・裂けた仮面 ビッグコミックスペシャル
宗像教授異考禄(12) 2009.12.31 小学館 第1話・七人みさき/第2話・生と死の女神/第3話・神の背中 ビッグコミックスペシャル
宗像教授異考禄(13) 2010.6.2 小学館 第1話・源氏物語昆虫記・1蜻蛉・2胡蝶・3蛍・4空蝉・5鈴虫/第2話・赤神黒神 ビッグコミックスペシャル
宗像教授異考禄(14) 2010.11.3 小学館 第1話・湖成鉄/第2話・天狗の爪/第3話・大英博物館の大冒険(前編) ビッグコミックスペシャル
宗像教授異考禄(15) 2011.3.3 小学館 第1話・大英博物館の大冒険(後編)/第2話・水鏡 ビッグコミックスペシャル
2001+5 2006.2.28 双葉社 2001夜物語番外編・夜の大海の中で/star field(アーサー・ワールド/アーサー・ワールドU/アーサー・ワールドV/さそり座の赤い星@)/怒りの器/スペース・ファンタジア(part1・黄金の惑星/part2・ドルメン/part3・極点への旅)/フォボス・ダイモス/霧の惑星 アクションコミックス
PILOTS初期画集成 2006.4.25 チクマ秀版社 月夢・原型/夜の女神/ホライゾン・パトロール/冬の惑星/THE MASK OF THE RED DWARF STAR レジェンド・アーカイブス
星野之宣SF作品集成T〔CONTINENT〕 2008.6.5 光文社 海の牙/ホワイト・アウト/サーベル・タイガー/サージャント/タール・トラップ/バトルブルーPILOTS/イワン・デジャビュの一日 SIGNAL光文社コミック叢書
星を継ぐもの(1) 2011.7.5 小学館 月面の死体/焼失/異星の魚/惑星ミネルヴァ/ジュピター5/ガニメデの宇宙船/ミネルヴァ大戦/惑星消滅 J.P.ホーガン原作
ビッグコミックススペシャル
星を継ぐもの(2) 2011.12.5 小学館 狂風世界/恐竜パラドックス/穴居人類/100万年前の宇宙船/ガニメアンとルナリアン/波動/疑惑/ファースト・コンタクト/遥かなる帰還 J.P.ホーガン原作
ビッグコミックススペシャル
星を継ぐもの(3) 2012.5.2 小学館 真実の眼/原人シリル/悪夢の惑星/闇の支配者/迷路のマウス/故郷の土/光と影/重力波通信/巨人たちの星 J.P.ホーガン原作
ビッグコミックススペシャル
星を継ぐもの(4)  2012.10.3  小学館  捕獲/ホットライン/再会/偽造歴史/作戦/苦難の道/巨人たちのために/架空戦争1/架空戦争2/星を継ぐ者   J.P.ホーガン原作
ビッグコミックススペシャル
 
血引きの岩 2012.4.30 朝日新聞出版 血引きの岩/黄泉の禍/日狭女/血反玉/マレビトの仮面/土の女 ソノラマコミックス
未来からのホットライン  2013.6.4  小学館  第1回・機械/第2回・多重世界/第3回・出会い/第4回・小さな異変/第5回・バゴファント/第6回・惑星侵食/第7回・緊急通信/第8回・上書き/第9回・上書き2/第10回・マスター・マシン  J.P.ホーガン原作
ビッグコミックススペシャル
  
タール・トラップ  2013.6.1  潮出版社  タール・トラップ/サーベル・タイガー/挽歌/サージャント/ボルジア家の毒薬/土の女/恐竜教室/レックス先生さようなら/溶けた未来  星野之宣スペシャルセレクション 
鎖の国  2013.8.1  潮出版社  鎖の国/桜吹雪巌流島/彗星王・羅ゴウ編/彗星王・計都編/血引きの岩/黄泉の禍/日狭女/血反玉  星野之宣スペシャルセレクション 
レインマン 01  2015.11.4  小学館  第1部・雨(レイン)第1話〜第9話  ビッグコミックススペシャル 
アンソロジー
ファンキー・パーティ 1989.2.28 東京三世社 最後の一葉 マイ・コミックス
SIGNAL VOL.1 2012.4.5 光文社 浮遊惑星 IGNAL光文社コミック叢書
雑誌(単行本未収録作のみ)
月刊少年ジャンプ 恐竜教室/レックス先生さようなら(『鎖の国』に収録)

★堀江卓★ 

 1925年生。初期には「山下俵平」名義の作品がある。(コメント予定) 
 
※画像データ (左から)『超人ガイガー』(「痛快ブック」1957年1月号別冊付録・山下俵平名義)、『矢車剣之助』(光文社「少年」1958年1月号付録)、『天馬天平(1)』(アップルBOXクリエート・2002年刊)、『ハンマーキット(1)』(アップルBOXクリエート・2007年年刊)、『JQ』(講談社「ぼくら」1965年7月号付録)、『スパイキャッチャーJ3』(原作・都筑道夫・講談社「ぼくら」1966年4月号付録) 

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