ごろねこ倶楽部/まんがの部屋/や・わ行の作家

 ★矢代まさこ★

 1947年生。1963年『ちいさな秘密』(「すみれ」)でデビュー。「まさこ」を「まさ子」と表記する場合が多く見られるが、とくに意味はないようだ。一時期「睦月とみ」にペンネームを変えていた。
 矢代が貸本時代に描いた
「ようこ」シリーズは伝説である。陽子・洋子・幼子・ヨーコ……と、「ようこ」という名の少女を主人公として、さまざまなジャンル、スタイルの作品を描き分けた全28巻のシリーズであった。当時、その何冊かを私は貸本で読んだことがあったが、スタイルの違いが、当時の私には作者のムラッ気のようにしか思えなかったのは理解力不足であった。シリーズの2作が『おはぎのお嫁入り』で復刻されている。その後、矢代は「COM」に連載をするが、そのシリーズに私は感動した。『ノアをさがして』は、私が初めて泣いたまんがといってもよい。『シャボン玉』もよかった。1968年に矢代は「少年マガジン」に『ff(フォルテシモ)で飛びたて』など4編の短篇を発表するが、女性まんが家が少年誌に登場するのは極めて珍しかった。『ちびっこ聖者』『とびだせ!三匹』『虹どろぼう』などの明るく楽しい作品、『雪の夜に聞かせて』『シークレット・ラブ』や「ファニー」に描いていた『純愛シリーズ』などの切なく胸を打つ作品、私はどちらも好きだ。それにしても矢代作品には単行本未収録作品が多いのが残念である。雑誌から離れた後は『枕草子』『更級日記』のまんが化や『巴御前』などの伝記まんがを描き、健筆を奮っていた。 

 

※画像データ (左から)『パパと7人の仲間』(若木書房・ようこシリーズ25・1966年刊)、『おしゃれなヨーキ』(若木書房・ようこシリーズ28・1966年刊)、『ちびっこ聖者』(東考社・ホームランコミックス・1968年刊)、『サチのポプラ・レター』(若木書房・ジュニアコミックス・1968年第1刷)、『おはぎのお嫁入り』(翠楊社・グランドコミックス・1979年初版)、『ノアをさがして』(主婦の友社・ロマンコミック自選全集・1978年初版)


★安彦良和★ 
 1947年生。『勇者ライディーン』や『機動戦士ガンダム』などのアニメーションのスタッフとして活躍していたが、1979年、「リュウ」に『アリオン』の連載を始めて、まんが家としてもデビューする。 
 
※画像データ (左から)『アリオン(5)』(徳間書店・1989年12刷)、『クルドの星(1)』(徳間書店・1986年初版)、『ヴイナス戦記(2)』(学習研究社・1988年第1刷)、『三河物語』(中央公論社・マンガ日本の古典・1995年初版)、『韃靼タイフーン(1)』(メディア・ファクトリー・2001年第2刷)、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN(1)』(角川書店・2002年初版) 

 ★山上たつひこ★

 1947年生。1965年『秘密指令0』(「影」別冊)でデビュー。1990年に小説家へと転向したが、その後たまに『中春こまわり君』などのまんがを発表している。
 山上たつひこを知ったのは「COM」だった。初登場したのが1968年5月号の
『遺稿』。6月号からは新連載となって『破局への招待』を掲載、7月号から長編の『人類戦記』が始まった。絵も題材もかなり私好みであった。決定的になったのは同年8月に創刊された「ごん」に載った『ミステリー千夜一夜』である。単行本ではこの題は第一話『DR−X002植民地』のタイトルとして使われているが、本来シリーズ名で、その第2話が『そこに奴が…』である。当時、アシモフのSFミステリーが好きだった私は、まんがでもこういう作品を描く作家がいることが嬉しかった。さらに山上は1969年には大手の「少年マガジン」へと進出し、『2人の救世主』『鬼面帝国』を連載した後、翌年から『光る風』の連載を開始する。ちょうど70年安保の年であり、まるで若者たちの挫折感、というより虚脱感を先取りしたかのような内容であった。私の最も好きな山上作品である。その後72年に『喜劇新思想大系』、74年には『がきデカ』の連載を始め、山上作品はほとんどがギャグまんがになってしまった。それでもときどき青年誌に発表するシリアスな作品が、私は好きだった。 

 

※画像データ (左から)『光る風』(「週刊少年マガジン」1970年33号連載時の扉絵)、『そこに奴が…』(東考社・ホームランコミックス・刊行年不明)、『やってきた悪夢たち』(東考社・ホームランコミックス・刊行年不明)、『鬼面帝国』(東考社・ホームランコミックス・刊行年不明)、『真夏の夜の夢』(ひばり書房)、『おお!わが愛しのマスク』(朝日ソノラマ・サンコミックス・1971年初版) 

Topic   山上たつひこ  ※私が持っている作品のリストです。
書名 発行年月日 出版社 収録作品 備考
そこに奴が… 不明 東考社 そこに奴が…/ミステリ千夜一夜/地上/しょうじょうじ/幽線放送/変身/第七病棟異状なし/すてきなおかえし ホームランコミックス
やってきた悪夢たち 不明 東考社 やってきた悪夢たち/冷たい村/お味はイカガデス?/2人の救世主 ホームランコミックス
鬼面帝国 不明 東考社 鬼面帝国/遺稿/良寛さま ホームランコミックス
おお!わが愛しのマスク 1971.7.7 朝日ソノラマ おお!わが愛しのマスク/うちのママは世界一/ホワイト・クリスマス/あな恐ろしや/焼却炉の男/きざまれた疑惑 サンコミックス
旅立て!ひらりん 1972.4.18 朝日ソノラマ 旅立て!ひらりん サンコミックス
がきデカ(1) 1975.4.10 秋田書店 少年警察官登場の巻/捜査活動続行中の巻/イガイガジンジロゲの巻/情熱もえる学芸会の巻/護衛いたします!!の巻/フケ取り試合の巻/試験地獄の巻/準備は万全です!!の巻/勉強は楽しいのだ!!の巻/少年警察官出動!!の巻/ぼくはだれの息子だ!!の巻/かーちゃんが居なくても!!の巻/もしもし少年警察官!!の巻/お年玉がニクらしい!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(2) 1975.5.20 秋田書店 壮烈!!“運動能力テスト”!!の巻/犯罪のカゲに美男子あり!!の巻/野球すると“死刑”だ!!の巻/席ちがい勘ちがい!!の巻/恐怖のスケート!!の巻/壮烈!!バレンタインデー!!の巻/ジャイアントこまわり!!の巻/神秘はどこじゃ!!の巻/燃えよオフロ場!!の巻/犬とう違いじゃ!!の巻/一人暮らしは危険じゃ!!の巻/ふくれほっぺたは一夜づけ!!の巻/ピクニックを捜査せよ!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(3) 1975.9.15 秋田書店 肩こりは三文の得じゃっ!!の巻/飛んでタマキンに入る夏の虫じゃっ!!の巻/プール開きは地獄じゃっ!!の巻/雷は活力源じゃっ!!の巻/夏休みはタマキンから!!の巻/テストはなくとせタマキンは育つ!!の巻/精神安定は得意じゃ!!の巻/チュウ害大作戦!! の巻/愛のスペアタイヤ!!の巻/ラジコンこまわり!!の巻/こまわり式栽培法じゃ!!の巻/すけべえ屋開店!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(4) 1975.11.30 秋田書店 好みの決定的瞬間っ!!の巻/アニマル警備!!の巻/寝てはならない新学期前夜!!の巻/ねてようびじゃ!!の巻/ブルドーザーにブルブル!!の巻/不快指数は誘かい指数じゃ!!の巻/制裁屋さんこんにちわ!!の巻/初体験はこわいじゃ!!の巻/できたところなのだっ!!の巻/郷里でこりごり!!の巻/迷路にメロメロじゃっ!!の巻/たまらない刺激じゃっ!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(5) 1976.3.10 秋田書店 外出はほほえましく??の巻/味覚の秋はやかましいっ!!の巻/アナコンダがニゲコンダのじゃ!!の巻/ゴキブリと共に……??の巻/足どりかるく!!の巻/それだけじゃない!!の巻/休み疲れは日曜日で??の巻/モミジ狩りは楽しく!!の巻/人柱はいやなのじゃっ!!の巻/ものもらいは目に!!の巻/北風さん好きよっ!!の巻/好きなのよね〜〜っ!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(6) 1976.4.25 秋田書店 お客さんどちらへっ!!の巻/友情の押し売りは銭湯で!!の巻/男は4チャンネル!!の巻/何さがし、ね、何さがし!?の巻/マネキンにタマキンを!?の巻/クリスマスがいいっ!!の巻/ひねくれ者に正月はないっ!!の巻/こまわりに大変愛!!の巻/おすそわけが好きっ!!の巻/芸術鑑賞だぞ−っ!!の巻/はればれ家族!!の巻/雪のふる日はおだやかに!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(7) 1976.9.10 秋田書店 引っ越しを捜査せよ!!の巻/タマキンのぼり??の巻/暴力さんが好きっ!!の巻/超高層はこわいのじゃっ!!の巻/観察だけじゃいやっ??の巻/はなしちくり〜〜っ!!の巻/年末は心安らかに!!の巻/ヨーロッパいきはヨーロヨロ!?の巻/肉欲バーベキュー!?の巻/食中毒はいやっ!!の巻/山岳サイクリングに挑戦!!の巻/魔の危険水域!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(8) 1976.12.25 秋田書店 暑気ばらい教えます!?の巻/未確認飛行物体を捜査せよっ!!の巻/どっちがいそうろうじゃっ!!の巻/ハイキングを保護するっ!?の巻/魔よけはほどほどにっ!?の巻/日焼けのしかた教えますっ!?の巻/モデルはモテモテ!?の巻/男の季節なのじゃっ!!の巻/ヘイ作りは男手で!!の巻/野犬はいやじゃっ!!の巻/夫婦でバッテリー!?の巻/じゃまものは殺されろ??の巻/通り魔も通りすぎっ!?の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(9) 1977.3.25 秋田書店 思い出のテニスコート!!の巻/怪奇な世界へ招待するっ!?の巻/清掃圏に突入じゃっ??の巻/恐怖のまつたけ狩り!!の巻/ウルトラパワーじゃっ!!の巻/小説家はつらいのじゃ!?の巻/交通事故多発地帯じゃっ!!の巻/女心と運転免許!?の巻/消火の準備よしっ!!の巻/桜をたてればお日さまがたたず!!の巻/お手本はつらいなあ!?の巻/連休きゅうきゅう!!の巻/つりはお魚さん相手にっ!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(10) 1977.6.30 秋田書店 変身赤ずきんちゃん!!の巻/電気一家なのじゃ!!の巻/大そうじがこわいっ!?の巻/大みそかがこわいっ!?の巻/上げたり、さげたり?? の巻/日本刀は刺激的なのよ〜〜っ!?の巻/こすりすぎはからだに毒じゃっ!?の巻/茶道でさあどうじゃっ!!の巻/あたしみだらな冬山登山家!?の巻/ボクシングはボクと??の巻/引っ越しでハッスルじゃっ!!の巻/楽しや豪華パーティー!?の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(11) 1977.8.25 秋田書店 テストで遭難じゃっ!?の巻/少年非行防止運動じゃっ!!の巻/花見ばかりじゃないのっ!!の巻/本屋さんを警備するのじゃっ!!の巻/出世話には要注意なのだっ!?の巻/乗馬でウキウキなのっ!?の巻/夏の高原を逮捕せよっ!!の巻/すべて一流品なのだっ!!の巻/古代化石がいいのっ??の巻/スポーツカーじゃ、ショーじゃ!?の巻/塾で気分転換じゃっ!?の巻/テストのホームラン王はだれじゃ!?の巻/タンパク質はニクシミ源!!の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(12) 1977.11.20 秋田書店 まぶたの乳ぶさ??の巻/名車はつみつくり??の巻/あの人がほしい〜〜っ!?の巻/愛となみだの動物園じゃっ!?の巻/看病はつらいの〜〜っ!?の巻/こまわり君のおかえし看病!?の巻/昆虫大百科!!の巻/大型レジャーは水着で!!の巻/海外旅行に注意せよ!!の巻/眠れない夜の巻/こまわりの大白鯨の巻/恐怖の冷蔵庫の巻/無人島の目撃者!?の巻 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(13) 1978.3.25 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(14) 1978.7.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(15) 1978.9.5 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(16) 1978.12.1 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(17) 1979.4.20 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(18) 1979.8.25 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(19) 1979.10.20 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(20) 1980.2.15 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(21) 1980.4.15 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(22) 1980.7.20 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(23) 1980.10.20 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(24) 1980.12.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(25) 1981.3.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ(26) 1981.4.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
がきデカ ファイナル 1991.2.25 秋田書店 (省略)
ベスト・オブ・がきデカ 2003.9.15 宝島社 (省略) 山上たつひこ自選傑作集
真夏の夜の夢 1975.6.14 ひばり書房 1・白蟻/2・ウラシマ/3・2丁目1番地恐怖団/4・土/5・十一階/6・青いリボン ひばりコミックス
黒背バージョン
山上たつひこの笑殺爆弾 1975.9.20 ペップ出版 ゼンマイ仕掛けのまくわうり/粉砕学園/至上の愛/密林大帝/心(葷酒山門に入るを許さず)/いやだなあ沖田君/幕末お笑い3人組/父帰る/マイホーム・マイホーム/天気晴朗なれど日は高し/石の顔/怪談ボタン灯籠 ペップコミックス
山上たつひこの笑殺爆弾 1976.6.5 ペップ出版 粉砕学園/地球防衛軍/マイホーム・マイホーム/密林大帝/いやだなあ沖田君/幕末お笑い三人組/大ぼけ草紙(1)(2)/天気晴朗なれど日は高し ペップコミック文庫
アフリカの爆弾 1975.10.20 ペップ出版 アフリカの爆弾(作・筒井康隆)/男の斗魂/地球防衛軍/大ぼけ草紙PART1/大ぼけ草紙PART2/中年の光と影/スペシャリストシリーズ(作・草川隆)・椅子こそ我が命・くたびれる夢・アタッシュケースの男・弁当こそ我が命 ペップコミックス
アフリカの爆弾 1976.6.5 ペップ出版 アフリカの爆弾(作・筒井康隆)/スペシャリストシリーズ(作・草川隆)・アタッシュケースの男・くたびれる夢・弁当こそ我が命・椅子こそ我が命 ペップコミック文庫
光る風(1) 1975.11.7 朝日ソノラマ 光る風(1) サンコミックス
光る風(2) 1975.11.7 朝日ソノラマ 光る風(2) サンコミックス
光る風(3) 1975.11.15 朝日ソノラマ 光る風(3)/回転/カマガサキ2013(作・小松左京) サンコミックス
半田溶助女狩り 1975.11.30 秋田書店 半田溶助女狩りシリーズ(人妻砦夜の穴ふり・じょしちゅうがくせえ涙のタコ壺・旅行前夜・失神首ふり童子・人生の並木道・人魚王子・処女膜さんと亀頭くん・乾杯の唄)/鋼鉄男シリーズ(恐怖の鋼鉄男・外科医半田溶助の苦悩・嵯峨野詩情)/three short story(幽気ケ原の決斗・鉄腕69号・劇画山上たつひこ) TOPコミックス
半田溶助女狩り 1989.8.20 秋田書店 半田溶助女狩りシリーズ(其之壱〜八)/鋼鉄男シリーズ(其之壱〜参) プレイコミック・シリーズ
さるとび佐助 1976.2.25 秋田書店 さるとび佐助(修行編)/さるとび佐助(活劇編)/段取り物語/養老保育園/愛と涙の宇宙船/わが美しきバラ色の世界/幽線放送/きざまれた疑惑/十一階/すてきなお返し TOPコミックス
山上たつひこ傑作選
鬼面帝国 1976.4.30 秋田書店 鬼面帝国/ウラシマ/ミステリ千夜一夜/そこに奴が… サンデーコミックス
快僧のざらし(1) 1976.5.25 秋田書店 のざらし大登場!!の巻/托鉢で大もうけ!!の巻/暑さ寒さものざらしまで!!の巻/修行でメチャメチャじゃ!!の巻/助っ人・殺し屋じゃ〜っ!!の巻/遺言はキャバレーで!!の巻/結婚するのじゃっ!!の巻/ああ、勘違い〜っ!!の巻/きれたのよ〜っ!!の巻/お産勉強はパピプペポ!!の巻/新春出血大サービスじゃっ!!の巻/どっちが怪物なのじゃ〜っ!!の巻 少年チャンピオンコミックス
快僧のざらし(2) 1977.7.25 秋田書店 心のきずはおととしの!?の巻/梅雨の季節は興奮するっ!!の巻/海がわたしを招くのじゃっ!!の巻/のざらし芸能界進出!!の巻/風紀のみだれを正すのじゃっ!!の巻/ダム工事はこわいのじゃっ!!の巻/町中はええの〜〜の巻/なかたがいは古文書で!?の巻/死に神さん ご案内っ!!の巻/けんとうちがいの春!?の巻/スポーツの春なのじゃっ!!の巻/文明のりき、キャデラックじゃ!?の巻 少年チャンピオンコミックス
快僧のざらし(3) 1978.8.20 秋田書店 地獄か、パーティー会場か!?の巻/男の勝負は汗地獄!?の巻/ぱぴぷぺ荘の怪!?の巻/男の勝負はスポーツで!!の巻/食欲の秋は高くつく!?の巻/冬山登山はこりごりじゃ!!の巻/昇天寺は何でもつ…!?の巻/こころのなやみ募集中!?の巻/小遣いはトリオでかせげっ!?の巻/つくしが原の決闘じゃ〜っ!!の巻/ふりおろせ愛のツルハシ!?の巻/修行の近道、どんな道!?の巻/悪行ばかりはやめられぬっ!?の巻 少年チャンピオンコミックス
スタミナサラダ 1977.10.20 講談社 ソバ殺人事件の巻/花嫁幽霊の巻/SF秘境の巻/牛力パワーテストの巻/もてもて石狩くんの巻/不純異性交遊の巻/ガールハントの巻 講談社コミックス
アルプス犬坊 1979.6.25 朝日ソノラマ アルプス犬坊〈その1〜5〉/岩風呂くん〈その1〜3〉/ゴムゴム/ラビットくん サンコミックス
山上たつひこ名作劇場(1)最新ギャグ集
マシン・ママ 1979.6.25 朝日ソノラマ マシン・ママ/人形の館/手紙/家紋/光彩のある殺意/餓島/故郷は緑なりき/西武線行進曲/探り山亀右衛門出世勝負 サンコミックス
山上たつひこ名作劇場(2)異色短編集
やってきた悪夢たち 1979.7.20 朝日ソノラマ やってきた悪夢たち/地上/良寛さま/遺稿/しょうじょうじ/2丁目1番地恐怖団/国境ブルース サンコミックス
山上たつひこ名作劇場(3)初期作品集
恥ずかし探検隊 1979.8.5 双葉社 恥ずかし探検隊(その1〜4)/沈没村から/粉砕学園/謎のシークレットサービス/えら兄いちゃん/天気晴朗なれども日は高し/幕末お笑い三人組/いやだなあ沖田君 アクションコミックス
ボクシン子 1979.9.25 秋田書店 チャンピオンの道 遠い道っ!!の巻/リング外一本勝負!?の巻/金がほしい、王座がほしいっ!!の巻/なるか、ウェート防衛!?の巻/なにはさておき基本が大切!!の巻/アルマジロもカタなしじゃっ!!の巻/なにがなんでも王座がほしい!!の巻/タイトルマッチを乗っ取れっ!?の巻/春のうららのフーラフラ!?の巻/夢か、うつつか タイトル挑戦!!の巻/ボクさあ、迷えるボクサー!?の巻 少年チャンピオンコミックス
にぎり寿司三億年 1980.8.20 秋田書店 にぎり寿司三億年/にぎり寿司腰みの踊り/タイムマシンつき電子レンジ/つんつるてん/宇宙船えっさ丸 少年チャンピオンコミックス
たつひこスーパー・フィクション(1)
ヨイショで満開 1981.8.10 秋田書店 満開ファミリー大登場っ!!の巻/夢かうつつか満開家の朝!!の巻/とうさん、勉強がんばって!!の巻/夢よ、岩よ、とうさんよ!!の巻/とうさんはだれの子!?の巻/学校よいとこ一度はおいで!!の巻/ライオンくださいっ!!の巻/レモンの香りの恋人志願!?の巻/あんた、とうさんの何なのさ…!?の巻/息子のカノジョをマークせよ!!の巻/兼三くん青春記・ゲンコーを死守せよ!!の巻 少年チャンピオンコミックス
感電しますよ【半田溶助電気商会】 1981.12.20 秋田書店 わたしはオニですアクマです!!の巻/新婚さん いらっしゃいっ!?の巻/ウェルカム女学生!!の巻/CMギャル誕生っ!?の巻/月給日だよ お待っとさん!?の巻/万引き少年、ご用じゃっ!!の巻/なるか、世界新記録っ!?の巻/珍発明はお手のもの!?の巻/小鳥さん、すみ心地はいかが!?の巻/裏街道はスリルがいっぱい!の巻/新発明で売り上げアップ!?の巻 少年チャンピオンコミックス
玉鹿市役所ええじゃない課(1) 1982.8.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
玉鹿市役所ええじゃない課(2) 1982.10.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
玉鹿市役所ええじゃない課(3) 1983.1.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
玉鹿市役所ええじゃない課(4) 1983.3.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
玉鹿市役所ええじゃない課(5) 1983.5.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
玉鹿市役所ええじゃない課(6) 1983.7.15 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
能登の白クマうらみのはり手 1982.11.15 秋田書店 能登の白クマうらみのはり手/大和民族体型保存会/スタミナサラダ(ニンニク顔のサラダくん!!の巻・うさぎちゃんが学校へ…!?の巻・サラダくん大暴れ!?の巻・もてもて石狩くん!!の巻・不純異性交遊!!の巻)/アルプス犬坊(イヌ、こわい…!?の巻=その4と同話) 少年チャンピオンコミックス
たつひこスーパー・フィクション(2)
イボグリくん 1982.12.24 双葉社 イボグリくん(賀茂川慕情・かんにんどすえ)(綴り方親子)(第二章・白狼御殿の巻)(大陸望郷篇)(青春山脈)(幽気ケ原の決闘)/娘々サンゴ礁/ファーブル新婚記/3980年野生の王国/原色食物図鑑(すし屋と豆の本)/原色犯罪妄想図鑑/元虎町商店街・朝もはよから(第一話〜第八話) アクションコミックス
お天気君 1983.7.14 双葉社 お天気君(その1〜22)/朝もはよから(その1〜2) アクションコミックス
JUDOしてっ!(1) 1983.12.10 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
JUDOしてっ!(2) 1984.2.15 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
JUDOしてっ!(3) 1984.4.15 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
JUDOしてっ!(4) 1984.6.15 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
JUDOしてっ!(5) 1984.9.20 秋田書店 (省略) 少年チャンピオンコミックス
ごめん下さい 1984.7.19 双葉社 ごめんください(第1話〜第13話)/そこが名物 アクションコミックス
鉄筋トミー 1985.12.9 双葉社 VOL.1〜VOL.15 アクションコミックス
冒険ピータン 1986.4.26 実業之日本社 chapter1〜chapter14 マンサンコミックス
山上たつひこ傑作選1
お薬ちょうだい 1986.4.26 実業之日本社 お薬ちょうだい/粉砕学園/男の斗魂/地球防衛軍/冗談紳士録/見えない廃墟/マイホーム・マイホーム/父帰る/葷酒山門に入るを許さず・心 マンサンコミックス
山上たつひこ傑作選2
鬼面帝国 1987.10.6 講談社 鬼面帝国/2人の救世主/やってきた悪夢たち/石の顔/焼却炉の男/手紙/遺稿/地上/故郷は緑なりき/白蟻 KCスペシャル
山上たつひこの湯の花親子 1987.12.21 読売新聞社 週刊読売1986.1.19号〜1987.8.30号より著者自選分
湯の花親子(1) 1990.3.14 双葉社 週刊読売1987.9.6号〜1988.3.27号分 アクションコミックス
湯の花親子(2) 1990.4.14 双葉社 週刊読売1988.4.3号〜1988.11.6号分 アクションコミックス
湯の花親子(3) 1990.5.13 双葉社 週刊読売1988.11.13号〜1989.7.9号分 アクションコミックス
湯の花親子(4) 1990.9.9 双葉社 週刊読売1989.7.16号〜1990.2.25号分 アクションコミックス
湯の花親子(別巻) 1990.12.8 双葉社 週刊読売1987.9〜1990.3より作者自選分  アクションコミックス
金瓶梅 1988.2.25 秋田書店 第1話〜第25話 プレイコミックエクストラ
原色日本行楽図鑑 1988.5.23 双葉社 日本行楽図鑑/愚民たちの清算/黄金の国ジパング/土と炎の男 アクションコミックス
アフリカの爆弾 1989.5.20 ペップ出版 アフリカの爆弾/穴/マイホーム・マイホーム/恐怖飯店/心 ペップ特選まんが劇場1
仇討ちミコちゃん 1989.6.28 ペップ出版 仇討ちミコちゃん/青空侍/幕末お笑い三人組/いやだなあ沖田君/天気晴朗なれども日は高し/探り山亀右衛門出世勝負/さるとび佐助(修行編・活劇編) ペップ特選まんが劇場2
地球防衛軍 1989.10.16 ペップ出版 地球防衛軍/密林大帝/男の斗魂/粉砕学園/謎のシークレットサービス/メロンな二人 ペップ特選まんが劇場3
鬼刃流転 1990.3.29 マガジンハウス 鬼刃流転其の一〜最終(十九)話/あっちこっち マグコミックス
主婦の生活 1990.10.25 マガジンハウス 主婦の生活(1話〜3話)/ごめん下さい(2話抜粋) マグコミックス
山上たつひこ選集(1) 1992.2.29 双葉社 〔喜劇新思想大系(1)〕(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(2) 1992.3.28 双葉社 〔喜劇新思想大系(2)〕(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(3) 1992.4.28 双葉社 〔喜劇新思想大系(3)〕(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(4) 1992.4.28 双葉社 〔恐怖の鋼鉄男〕鋼鉄男シリーズ1〜3/愛と涙の宇宙船/鉄腕69号/宇宙船えっさ丸/鉄筋トミー1〜15 アクションコミックス
山上たつひこ選集(5) 1992.5.28 双葉社 〔半田溶助女狩り〕半田溶助女狩り(予定)/半田溶助電気商会・感電しますよ(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(6) 1992.5.28 双葉社 〔恥ずかし探検隊〕恥ずかし探検隊1〜4/沈没村から/密林大帝/3980年野生の王国/冒険ピータン1〜14 アクションコミックス
山上たつひこ選集(7) 1992.6.28 双葉社 〔イボグリくん〕イボグリくん(賀茂川慕情かんにんどすえ・綴り方親子・第二章白狼御殿の巻・大陸望郷篇・青春山脈・幽気ケ原の決闘)/ファーブル新婚記/元虎町商店街朝もはよから1〜14/メロンな二人1〜5 アクションコミックス
山上たつひこ選集(8) 1992.6.28 双葉社 〔八百八町青空侍〕八百八町青空侍1〜12/鬼刃流転1〜19/仇討ちミコちゃん/大ぼけ草紙PART.1・2/さるとび佐助(修行編・活劇編)/天気晴朗なれども日は高し/探り山亀右衛門出世勝負/段取り物語 アクションコミックス
山上たつひこ選集(9) 1992.7.28 双葉社 〔そこに奴が…〕そこに奴が…/ミステリ千夜一夜/お味はイカガデス?/地上/停電/すてきなお返し/十一階/変身/幽線放送/遺稿/良寛さま/焼却炉の男/見えない廃墟/砂塵/瘤/秘密指令0 アクションコミックス
山上たつひこ選集(10) 1992.7.28 双葉社 〔二人の救世主〕大いなる文明/冷たい村/土/採集/二人の救世主/うちのママは世界一/白蟻/明日はお嫁に/あな恐ろしや/光彩のある殺意/手紙/青いリボン/力士/プータロー2013年(原作・小松左京) アクションコミックス
山上たつひこ選集(11) 1992.8.28 双葉社 〔光る風(1)〕光る風/鵺・秩父地幽党始末記(其之壱〜参) アクションコミックス
山上たつひこ選集(12) 1992.8.28 双葉社 〔光る風(2)〕光る風/国境ブルース/故郷は緑なりき/回転 アクションコミックス
山上たつひこ選集(13) 1992.9.28 双葉社 〔旅立て!ひらりん〕旅立て!ひらりん/やってきた悪夢たち/ウラシマ/2丁目1番地恐怖団 アクションコミックス
山上たつひこ選集(14) 1992.9.28 双葉社 〔怪僧のざらし〕怪僧のざらし(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(15) 1992.10.28 双葉社 〔玉鹿市役所ええじゃない課〕玉鹿市役所ええじゃない課(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(16) 1992.10.28 双葉社 〔ヨイショで満開〕ヨイショで満開(満開ファミリー大登場っ!!の巻・夢かうつつか満開家の朝!!の巻・とうさん、勉強がんばって!!の巻・夢よ、岩よ、とうさんよ!!の巻・とうさんはだれの子!?の巻・学校よいとこ一度はおいで!!の巻・ライオンくださいっ!!の巻・レモンの香りの恋人志願!?の巻・あんた、とうさんの何なのさ…!?の巻・息子のカノジョをマークせよ!!の巻)/スタミナサラダ(ソバ殺人事件の巻・花嫁幽霊の巻・SF秘境の巻・牛力パワーテストの巻)/ラビット アクションコミックス
山上たつひこ選集(17) 1992.11.28 双葉社 〔にぎり寿司三億年〕にぎり寿司三億年/にぎり寿司腰みの踊り/つんつるてん/ゴムゴム/大和民族体型保存会/能登の白クマうらみのはり手/岩風呂くん1〜3/あるぷす犬坊1〜5 アクションコミックス
山上たつひこ選集(18) 1992.11.28 双葉社 〔がきデカ(1)〕がきデカ(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(19) 1992.12.28 双葉社 〔がきデカ(2)〕がきデカ(省略) アクションコミックス
山上たつひこ選集(20) 1992.12.28 双葉社 〔がきデカ(3)〕がきデカ(省略)/フォーエバーこまわり君 アクションコミックス
続・喜劇新思想体系 1975.5.31 青林堂 皮をたずねて三千里/町内素人名人会(壱・弐)/再会/分解された男たちのブルース/桜恋歌/中年の光と影/猟奇天国/至上の愛 現代漫画家自選シリーズ
喜劇新思想体系 完全版(上) 2004.7.10 フリースタイル (省略)
喜劇新思想体系 完全版(下) 2004.8.20 フリースタイル (省略)
“ブロイラーは赤いほっぺ” 1988.7.30 河出書房新社 地図の向こうは(イラストとエッセイ)/ブロイラーは赤いほっぺ(小説) 非まんが
太平 1993.10.29 講談社 (小説) 山上龍彦名義(小説)
高原のお嬢さん 1995.6.30 角川書店 高原のお嬢さん/百万石とお嬢さん/潮騒のお嬢さん/握り野郎とお嬢さん/女横綱とお嬢さん 山上龍彦名義(小説)
兄弟! 尻が重い 1996.6.15 講談社 ロケットマン/兄弟!尻が重い/秋刀魚日和/モ 300/隣人の華/突きの法善寺横丁/夢の宴 山上龍彦名義
講談社文庫(小説)
能登の白クマうらみのはり手 2008.1.30 小学館クリエイティブ 賀茂川慕情かんにんどすえ/綴り方親子/第二章「風雲編」白狼御殿の巻/大陸望郷編/青春山脈/幽気ケ原の決斗/宇宙船えっさ丸/大和民族体型保存会/3980年野生の王国/鉄腕69号/密林大帝/原色犯罪妄想図鑑/地球防衛軍/お薬ちょうだい/能登の白クマうらみのはり手 THE VERY BEST OF TATSUHIKO YAMAGAMI 第1巻
にぎり寿司三億年 2008.3.2 小学館クリエイティブ にぎり寿司三億年/にぎり寿司腰みの踊り/タイムマシンつき電子レンジ/愛と涙の宇宙船/マイホーム・マイホーム/父帰る/冗談紳士録/弁当こそ我が命(草川隆原作)/くたびれる夢(草川隆原作)/ファーブル新婚記/沈没村から THE VERY BEST OF TATSUHIKO YAMAGAMI 第2巻
天気晴朗なれども日は高し 2008.3.31 小学館クリエイティブ 仇討ちミコちゃん/さるとび佐助・修行編/さるとび佐助・活劇編/天気晴朗なれども日は高し/幕末お笑い三人組/いやだなあ沖田くん/八百八町青空侍/鬼刃流転 THE VERY BEST OF TATSUHIKO YAMAGAMI 第3巻
原色日本行楽図鑑 2008.5.3 小学館クリエイティブ お天気くん(うどん/鹿せんべえ/ちらしずし/ペンションと民宿/焼き鳥屋/シイタケ/男の料理/地酒/ふぐ/郷土料理)/黄金の国ジパング/地図の向こうは/原色日本行楽図鑑/あっちこっち THE VERY BEST OF TATSUHIKO YAMAGAMI 第4巻
つんつるてん 2000.6.3 小学館クリエイティブ あるぷす大将〔その1〜6〕/岩風呂くん〔その1〜3〕/えら兄いちゃん/ラビットくん/ゴムゴム/つんつるてん THE VERY BEST OF TATSUHIKO YAMAGAMI 第5巻
一軒家 2008.3.31 小学館クリエイティブ 漂流/還元/遭難者/一軒家/浪人群/獲物/砂の女/SOS/男の話/合作/他コマまんが等 単行本未収録傑作選1
神代の国にて 2008.5.3 小学館クリエイティブ 野槌神/夜が明けたら/十二因縁暴徒犯罪ニ関スル書類編冊/待っている最後の男/最後のピエロたち/神代の国にて(前・後編) 単行本未収録傑作選2
人間共の神話 2008.6.3 小学館クリエイティブ 人間共の神話/晦夜/大和睦夜話/王道楽土の落日/ 単行本未収録傑作選3
光る風 2008.7.29 小学館クリエイティブ 第1章・]]]]年○月○日異形祭/第2章・暴走列島 完全版
中春こまわり君 2009.2.4 小学館 妻の帰還/ジュン/斬/痛い風 ビッグコミックスペシャル
中春こまわり君U 2010.5.3 小学館 アニーよ銃をとれ(前編・中編・後篇)/祝日/夏の鳥(前編・後編)/塩田(その1〜5) ビッグコミックスペシャル
快僧のざらし(上) 2009.12.14 小学館クリエイティブ 新収録:遊園地で息抜きを!?の巻 完全収録版
快僧のざらし(下) 2010.2.10 小学館クリエイティブ 新収録:マニアも色々…!?の巻 完全収録版
主婦の生活 2011.5.1 小学館クリエイティブ 主婦の生活・全3話/夫婦漫才・全13話 完全版
完本・湯の花親子・大湯の巻 2011.6.1 小学館クリエイティブ 「週刊読売」1986年1月19日号〜1988年2月21日号 完全版
完本・湯の花親子・真湯の巻 2011.7.1 小学館クリエイティブ 「週刊読売」1988年2月28日号〜1990年4月1日号 完全版
羊の木(1) 2011.11.22 講談社 移住者1〜4/のろろ祭り1〜4 作画・いがらしみきお
原作・山上たつひこ
羊の木(2)  2012.6.22  講談社  のろろ祭り5〜8/増殖1〜4
書き下ろし小説「浜辺」
 
作画・いがらしみきお
原作・山上たつひこ
 
羊の木(3)    講談社    作画・いがらしみきお
原作・山上たつひこ
  
羊の木(4)    講談社    作画・いがらしみきお
原作・山上たつひこ
  
羊の木(5)  2014.5.23   講談社  焼亡1〜9  作画・いがらしみきお
原作・山上たつひこ
  
やってきた悪夢たち  2012.12.19  小学館クリエイティブ  やってきた悪夢たち/地上(うえ)/大いなる文明/すてきなお返し/変身/ミステリ千夜一夜/お味はイカガデス?/冷たい村/そこに奴が…/おお!わが愛しのマスク  山上たつひこ
初期傑作選1 
旅立て!ひらりん  2013.1.21  小学館クリエイティブ  旅立て!ひらりん・第1話〜最終11話/心/カマガサキ2013年(原作・小松左京)  山上たつひこ
初期傑作選2 
 
回転  2013.2.27  小学館クリエイティブ  幽線放送/十一階/瘤/第七病棟異状なし/遺稿/しょうじょうじ/良寛さま/きざまれた疑惑/焼却炉の男/あな恐ろしや/うちのママは世界一/回転/光彩のある殺意/明日はお嫁に  山上たつひこ
初期傑作選3 
 
冷馬記(1)  2014.11.4  小学館  ROAD.1〜10  作画・喜国雅彦
原作・山上たつひこ
冷馬記(2)  2015.3.4  小学館  ROAD.11〜20  作画・喜国雅彦
原作・山上たつひこ
 
冷馬記(3)  2015.6.3  小学館  ROAD.21〜30  作画・喜国雅彦
原作・山上たつひこ
 
自家製本
光る風(1) 光る風(1) 切り抜き製本
光る風(2) 光る風(2) 切り抜き製本
光る風(3) 光る風(3) 切り抜き製本
心/あな恐ろしや/家紋/わが美しきバラ色の世界/おお!わが愛しのマスク 切り抜き製本
アンソロジー・他
諜報局員猫(CAT) 1966.1 東京・日の丸文庫 影の部落 沼田清・犬堪助探偵シリーズ8
山上竜彦名義
黒点の鷲 1966.5 日の丸文庫 スパイ最前戦 沼田清・犬堪助探偵シリーズ9
死んだ男が今晩は!!  1966年頃刊  日の丸文庫  遺骨  影別冊 
マンガのかき方 1968年頃刊 文進堂 SF Fちゃん ギャグマンガ参考作品
ストーリーマンガのかき方 1968年頃刊 文進堂 一枚マンガ笑待席 ヤマガミ・タツヒコ名義
なぐられた番長 1967年頃刊 ひばり書房 未完成原稿曲 山本まさはるシリーズ33
殺し方教えます 1967.5.30 光伸書房 殺し方教えます(或出版社)/みすてりい・みすてりい ハイコミックス
ヤマガミ・タツヒコ名義
爪あと 1984.12.15 ほるぷ出版 回転 ほるぷ平和漫画シリーズ
マンガ黄金時代60年代傑作集 1986.6.25 文藝春秋社 ゼンマイ仕掛けのまくわうり 文春文庫ビジュアル版
怪奇幻想ホラーマンガ傑作選 1989.8.10 文藝春秋社 ウラシマ 文春文庫ビジュアル版
妖怪マンガ恐怖読本 1990.7.10 文藝春秋社 石の顔 文春文庫ビジュアル版
時代マンガベストセレクション 1991.7.10 文藝春秋社 さるとび佐助活劇編 文春文庫ビジュアル版
傑作マンガ選 怖い話 1993.8.10 文藝春秋社 うちのママは世界一 文春文庫ビジュアル版
復刻版少年マガジン第大全集・第3巻 1991.4.6 講談社 2人の救世主 KCDX
カルトホラー漫画秘宝館
かえるの巻
1996.4.9 ネスコ 大いなる文明 編・唐澤俊一
小松左京原作コミック集 2003.12.20 小学館 プータロー2013年 原作・小松左京
雑誌(単行本未収録作のみ)
COM、SFマガジン、ごん、まんがbP、ビッグコミック 人類戦記(全)/破局への招待/夜があけたら/SOS/待っている最後の男

 ★山岸凉子★

 1949年生。1969年『レフト・アンド・ライト』(「りぼんコミック」5月号)でデビュー。
 私が最初に読んだ山岸作品は
『アラベスク』である。当時、すごい作品だと評判になり読んでみたのだ。確かに面白かったが、クラシック・バレエという題材といい、クセのある絵柄といい、それだけで終わってしまった。しばらく経って、今度は『日出処の天子』という作品がすごいと聞いて読んでみた。これも面白かった。ただ単に古代史をSFに置き換えているのではないストーリーが見事だった。でも、そのときも他の作品までは手が出なかった。さらにしばらく経って、ふと読んだのが作品は忘れたが、ホラー短編であった。これにはまった。洋風な題材の『メデュウサ』『ダフネー』『奈落タルトロス』や和風の『鬼来迎』『千引きの石』『わたしの人形は良い人形』など、どれも人間心理の深い闇が描かれていて、他のホラーとは一線を画す出来である。もちろんホラーではない作品にも『クリスマス』など傑作が多い。歴史を題材にした長編も『ツタンカーメン(封印)』『ヤマトタケル』(原作・海原猛)、『青青の時代』など、和洋自在である。『舞姫テレプシコーラ』は『アラベスク』以来のバレエまんがで、いったいどこまで深く描くのかと驚く作品になりそうであったが、色々と謎を残したまま終わってしまった。なお、下の左から三作は初期作品の画像。まだ少女まんがらしい絵を描いていた頃の作品である。 

 

※画像データ (左から)『ひまわり咲いた』(集英社・りぼんマスコットコミックス・1970年初版)、『白い部屋のふたり』(集英社・りぼんマスコットコミックス・1973年初版)、『ラグリマ』(白泉社・花とゆめコミックス・1976年初版)、『日出処の天子(11)』(白泉社・花とゆめコミックス・1984年初版)、『シュリンクス・パーン』(主婦の友社・ロマンコミック自選全集・1978年初版)、『ひいなの埋葬』(角川書店・あすかコミックススペシャル・山岸凉子全集32・1988年初版) 


★山下和美★ 
 1959年生。1979年、「週刊マーガレット」冬の増刊号の『おし入れ物語』でデビュー。 
※画像データ (左から)『グラサンららばい(1)』(集英社・1985年第4刷)、『アフター・ミッドナイト』(集英社・1987年第1刷)、『さようなら…あなた』(集英社・1990年第1刷)、『ゴーストタウンに星が降る』(集英社・1990年第1刷)、『天才柳沢教授の生活(3)』(講談社・1991年第1刷)、『不思議な少年(1)』(講談社・2001年第1刷) 

 ★山田章博★
 1957年生。1981年、『ぱだんぱだん』(月刊OUT増刊「ALLAN」)でデビュー。
 私が山田章博という作家を知ったのは、1990年に刊行された単行本型式の雑誌『漫画・夢の博物誌』の1号だった。じつは、その本には岡田史子の久しぶりの新作『エリム』が掲載されており、それを読むのが目当てで買ったのだ。そのとき、巻頭カラーで
『おぼろ探偵帖』を描いているのが山田だった。明治時代を舞台にしたファンタジック・ミステリーとでもいうその作品は、艶のあるペンタッチといいエンターテインメント性といい、同書の中では抜きん出た作品だった。岡田の『エリム』に失望した分、山田作品に惹かれたともいえる。その本は同人誌的色合いが強かったので、私は山田章博という作家は同人誌をベースにしたセミプロのような作家なのかと思っていた。同人誌には稀に傑出して絵の巧い作家がいる。そんなひとりかと思ったのだ。私は山田の経歴を知らないが、同人誌活動の経験があるらしい。その時点ではすでにプロとして活躍していたが、同人誌時代にはさぞかし「知る人ぞ知る」存在だったのではないかと思う。その後の作品も、メジャーになる才能を持ちながら、あえて同人誌的な作品でマニアックな路線を突き進んでいるように見えた。イラスト的な絵はいっそう先鋭化していったが、私が好きなのは、デザイン性とストーリーが上手くミックスしてスタイリッシュな味わいを生み出している『ラストコンチネント』『百花庭園の悲劇』などの作品である。そして、どこかで妥協してメジャーに進出するのではなく、自分の路線を外すことなく「知る人ぞ知る」メジャーの存在になったのは、さすがの力量だと思う。 
 

※画像データ (左から)『人魚變生』(東京三世社・マイコミックス・1984年4刷)、『カフェ・ド・マキニカリス』(東京三世社・マイコミックス・1985年初版)、『ラストコンチネントPART1』(東京三世社・1989年2版)、『紅色魔術探偵団』(学習研究社・ノーラコミックスデラックス・1991年2刷)、『百花庭園の悲劇』(青心社・1994年4版)、『魔法使いの弟子 悪魔に「小」がつく幾つかの事情』(フロム出版・ベルコミックス・1994年3刷) 


★やまだ紫★ 

 1948年生。2009年没。(コメント予定) 
 
 ※画像データ (左から)『鳳仙花』(ブロンズ社・1980年初版)、『性悪猫』(青林堂・1980年初版)、『ゆらりうす色』(講談社・ワイドKCモーニング・1984年初版)、『空におちる』(河出書房新社・カワデパーソナルコミックス・1985年初版)、『Blue Sky(1)』(中央公論社・中公コミックスーリ・1992年刊)、『愛のかたち』(PHP研究所・2004年初版)

 ★大和和紀★

 1948年生。1966年、『どろぼう天使』(「少女フレンド」)が第5回講談社新人まんが賞に佳作入選してデビュー。
 私は『どろぼう天使』が入選作として掲載された「少女フレンド」を偶然に買っていた。なぜ少女週刊誌を買ったのか理由は覚えていないが、そのとき、この作品を切り抜いて保存し、今でも持っている。大和の絵は、私が考える正統派少女まんがという気がする。以後、全作というわけにはいかないが、大和作品は気にかけていた。初期の大ヒット作は
『はいからさんが通る』だろうが、さすがに私にはこの作品はつらかった。少女まんが特有の過剰なドタバタ・コメディの部分についていけないのである。当時は、ほどほどのラブコメやよりシリアスな作品を好んでいた。ただ、王朝時代から明治・大正期まで、時代に囚われず題材を求める大和の姿勢には好感を覚えた。とくに「源氏物語」全編をまんが化した『あさきゆめみし』の完成度の高さは素晴らしい。私はどちらかというと『菩提樹』『眠らない街から』といった現代劇が好きだが、『にしむく士(さむらい)』など江戸時代の下級武士の生活を少女まんがの題材にしてしまう技量には驚嘆せざるを得ない。最近の大和の絵はずいぶんと落ち着いた印象があるが、むしろ私は最近の大和作品に昔以上の関心を持っている。 

 

※画像データ (左から)『どろぼう天使』(若木書房・ティーンコミックスデラックス・1976年2刷)、『マイピンキー』(若木書房・ティーンコミックスデラックス・1977年6刷)、『シンデレラの死』(若木書房・ティーンコミックスデラックス・1975年4刷)、『冬の祭り日』(講談社・講談社コミックスフレンド・1975年初版)、『なんと王子さま』(講談社・KCフレンド・1990年第1刷)、『あさきゆめみし(10)』(講談社・講談社コミックスミミ・1990年初版) 


★山根一二三★ 
 1927年生(24年説もある)。紙芝居作家を経て、1947年、描き下ろし単行本『まんがそんごくう』でデビュー。同作を1949年「おもしろブック」創刊号から新たに連載する。 
 
※画像データ (左から)『まんがそんごくう』(きんらん社・1964年頃再刊)、『天地とび丸(天地の巻)』(きんらん社・1964年頃再刊)、『ごろっぺ』(ペップ出版・ペップおもしろまんがランド(4)・1989年初版)、『のんきなトン兵衛』(「おもしろブック」1955年5月号付録)、『ごんちゃん』(きんらん社・1963年頃刊)、『やじくんきたくん』(きんらん社・1962年頃刊) 

 山本まさはる★

 1941年生。1957年『遺恨一太刀』(「魔像」)でデビュー。
 山本は貸本アンソロジー誌「影」や「オッス」に短編や長編を発表していたが、山本単独のシリーズ「山本まさはるシリーズ」も全40巻刊行していた。このシリーズで最も有名なのが
『ゴールデン・ボーイ』全3巻で、後に本宮ひろ志との合作でリメイクしている。最初に複数巻で描いた長編が11巻の『くだかれた青春』で、12巻が後編の『敗北者』である。私はそのようなシリアスな作品が好きだったが、明るい中学生を描いた『ガン太郎日記』『中村君』などのシリーズのほうが山本作品としての印象は強かったようだ。『探偵屋bP』というシリーズは貸本の探偵物によくあるアクション物ではなく、きちんとしたミステリーになっていた。地味な絵柄ながら構成を組み立てるのが巧い作家である。後に、まんが化しづらいと思える『メグレ警部・黄色い犬』を巧く脚色してまとめていたのも記憶に残る。こうした本格的なミステリーまんがというジャンルを、ぜひ切り開いてほしかった作家である。雑誌に移ってからは『わるのり三九郎』『ムツゴロウの箱舟』(矢代まさことの合作)などがあるが、あまりパッとしなかった。青年まんがには『日本麻雀昔ばなし・籠の雀』などがある。 

 

※画像データ (左から)『探偵屋bP』(東京日の丸文庫・日の丸ジュニアシリーズ・刊行年不明)、『くだかれた青春』(ひばり書房・山本まさはるシリーズ11・1965年刊)、『長太郎ゆり』(ひばり書房・山本まさはるシリーズ19・1966年刊)、『7と1/2』(ひばり書房・山本まさはるシリーズ26・1967年刊)、『星のない人々』(ひばり書房・山本まさはるシリーズ36・1968年刊)、『リサと用心棒』(小学館「週刊少年サンデー」1972年48号扉絵) 


 ★横山まさみち★

 1930年生。1950年頃に赤本の単行本でデビュー。1952年に上京。数多くの単行本を描く。その頃は「横山正雄」名義であった。1956年に『だいふく大ちゃん』(「漫画王増刊・幼年王」)で雑誌デビュー。少女誌、少年誌に連載を持つが、1961年頃から貸本誌を中心に活躍。横山プロを作り、出版も手がける。後に雑誌へと復帰するが、1970年代頃から成年向けのコメディを中心に執筆するようになった。2003年没。
 正直なところ、横山まさみちは私にとって忘れた存在であった。故人となって、そういえば貸本の横山作品をずいぶん読んでいた、と思い出したのだ。少女誌や少年誌に描いていた頃を、私はリアルタイムでは知らない。何といっても貸本のシリーズものであった。貸本のアクション劇画では、それぞれの作家が代表的なキャラクターを持っていたが、横山は
『独眼探偵』シリーズである。他に『ミステリーマン』シリーズ、『トップ屋稼業』シリーズなどがあった。その代表3作の主人公が競演することが多かった『ファイトメン』シリーズもあった。読者として、そういう趣向は嬉しく楽しかった。やはりキャラクターが活きている作品に惹かれたのだと思う。各シリーズともかなりの巻数を重ねていたが、やはり『独眼探偵』が一番多く、新書判コミックスを含めて30巻ぐらいあったのではないか。また、生真面目な青春ドラマ『あぁ青春』シリーズも全32巻という長編だった。この作品は雑誌にも描き継がれたが、完結はしていない。ただ、こうした巻数の多いシリーズは、貸本屋の常として全巻揃っていないのが残念だった。その後、青年誌に描いた『はぐれ狼』や、少年誌に描いた『黒部の太陽』『富士山頂』などまでは読んでいたが、あるときからカッコイイ系ではなく、モッサリ系の人物を主人公にした立身伝や商魂もの、さらにはエロまんがの類が多くなり、横山作品を読まなくなった。晩年は、夕刊紙に長期連載していた『やる気まんまん』『それいけ大将』といった、男女生殖器をオットセイと貝に見立てて描く作品が有名だが、私は一度も読んだことがない。

 

※画像データ (左から)『海底人』(「冒険王」1958年3月号付録)、『足跡を残すな』(「冒険王」1954年新年号付録)、『少女探偵シルクちゃんハットちゃん(1)』(横山プロ・1965年刊)、『王者三匹』(横山プロ・ファイトメン・シリーズbU・1964年刊)、『意気に感ず』(横山プロ・あぁ青春第26章・1966年刊)、『独眼探偵(2)殺人アンコール』(横山プロ・1967年刊) 


 ★横山光輝★

 1934年生。1955年『音無しの剣』(大阪東光堂)で単行本デビュー。2004年没。
 私が子供の頃に最も好きだった作家は手塚治虫でも石森章太郎でもなく、じつは横山光輝である。
『鉄人28号』『伊賀の影丸』はお絵描き帳にいつも真似して描いていた。『影丸』にいたっては、忍者ごっこという日常の遊びにまで影響を及ぼしていた。横山の絵には安定した美しさがあり、読みやすいコマ運びと構図でストーリーに惹きこまれる。当時すでに児童まんがのひとつの定型を完成していたといっても過言ではない。その少し前に描かれた『レッドマスク』『少年ロケット部隊』『風小僧』『おてんば天使』などのさまざまなジャンルの作品も面白く読めた。私には、1960年代の『宇宙船レッドシャーク』『コマンドJ』あたりが一番熱中していた時期の作品となる。その頃は少女まんがでも『魔法使いサリー』『コメットさん』のヒット作がある。後の大ヒット作『バビル2世』の原型ともなった超能力SF『地球ナンバーV7』は、描いていることは忍者物と変わらないが(笑)、時代を先取りしていた気もする。晩年は『水滸伝』『三国志』などの中国史物や『徳川家康』『伊達政宗』などの武将物を描くことが多かったが、最後までロボット物や時代劇の新作を期待していたのは、私だけではないだろう。 

 

※画像データ (左から)『地獄の犬』()、『伊賀の影丸』(「週刊少年サンデー」1964年52号連載時の扉絵)、『鉄人28号(1)』(大都社・コミックライブラリー・1979年初版)、『レッドマスク(5)』(アップルBOXクリエート・1999年刊行)、『宇宙船レッドシャーク』(「少年ブック」1966年2月号付録)、『地球ナンバーV7(1)』(講談社・1970年初版)


★吉沢やすみ★ 
 1950年生。1970年、「週刊少年ジャンプ」の『ど根性ガエル』でデビュー。 
 
※画像データ (左から)『ど根性ガエル(6)』(集英社・1973年5版)、『スター誕生』(若木書房・1975年初版)、『がんばりガン子ちゃん』(若木書房・1975年初版)、『おれのヤドカリちゃん』(若木書房・1977年第2刷)、『オッス!杉山くん(1)』(旺文社・1976年初版)、『おっとこ雷太』(集英社・1977初版)

★吉田秋生★ 

 1956年生。1977年、『ちょっと不思議な下宿人』でデビュー。(コメント予定) 
 

※画像データ (左から)『BANANA FISH(1)』(小学館・フラワーコミックス・1986年2刷)、『ラヴァーズ・キス(1)』(小学館・別コミフラワーコミックス・1996年3刷)、『十三夜荘奇談』(小学館・PFビッグコミックス・1983年初版)、『櫻の園』(白泉社・ジェッツコミックス・1991年18刷)、『PRIVATE OPINION』(小学館・別コミフラワーコミックススペシャル・1995年3刷)、『YASHA−夜叉−(11)』(小学館・フラワーコミックス・2002年初版) 


 ★吉田竜夫★

 1932年生。1955年『鉄腕力也』(作・梶原一騎「冒険王」)でデビュー。1977年没。
 吉田作品といえば、私にとっては
『チャンピオン太』(作・梶原一騎)である。連載開始の62年に私は「少年マガジン」を読んでいないはずなので、TVドラマのほうから好きになったのだと思う。プロレス・ファンでもない私が、なぜそのドラマを夢中で見ていたかよく思い出せないが、当時のTVのスポーツ中継というと相撲とプロレスだった。力道山は国民的なヒーローであり、その弟子となった大東太の活躍ぶりは楽しかった。「ノックアウトQ」という技を(人間相手ではないが)真似して遊んだりもした(笑)。『スーパー・ジャイアンツ』は映画も記憶が朧で、まんがも全部は読んでいなかったが、吉田版が本物という気がしていた。『忍者部隊・月光』もTVドラマのほうをよく見ていたが、ドラマとは雰囲気の違うまんがも好きだった。弟の九里一平とよく似た絵を描いていたが、別人とは知りながら、あまり区別せずに読んでいた気もする。1962年に弟の吉田健二・九里一平と共に竜の子(タツノコ)プロを設立し、65年には自作の『宇宙エース』をアニメ化する。『マッハGOGOGO』のアニメは『スピード・レーサー』というタイトルで海外でも長い間人気を保っており、ハリウッド実写映画化も実現した。この頃は吉田名義の作品も九里やタツノコ・プロが作画を担当していたといわれるが、画風は継承されている。その後もタツノコ・プロとしてのヒット・アニメは数多くあるが、私はアニメはほとんど見ていない。 

 

※画像データ (左から)『スーパー・ジャイアンツ(上)』(アップルBOXクリエート・1997年刊)、『はやぶさQ(1)』(アップルBOXクリエート・2004年刊)、『チャンピオン太』(「週刊少年マガジン」1963年連載時の扉絵)、『少年忍者部隊・月光』(朝日ソノラマ・サンワイドコミックス・1986年初版)、『宇宙エース』(「少年ブック」1964年頃連載時の扉絵)、『マッハGOGOGO(1)』(扶桑社・2000年初版) 


★若月てつ★ 

 1925年生。(コメント予定) 
 
※画像データ (左から)『電光空気投げ』(芳文社「野球少年」1955年4月号付録)、『宇宙船ギンガ』(小学館「小学六年生」1958年12月号付録)、『火星ちゃん』(小学館「小学五年生」1957年5月号付録)、『逆襲児雷也』(少年画報社「少年画報」1955年5月号付録)、『ちびわかまる』(小学館「小学三年生」1957年4月号付録)、『ピラミッドののろい』(小学館「小学五年生」1959年6月号付録) 

 ★和田慎二★

 1950年生。1971年、『パパ!』(「別冊マーガレット」)でデビュー。2012年没。
 私は「別冊マーガレット」を購読していた時期があって(笑)、その頃、和田慎二のまんがを知った。すでに少女まんが誌からほとんどの男性作家が撤退していた頃なので、少女まんが専門の男性作家・和田慎二の存在は異色だった。男の私には、女性作家よりもやはり和田の絵が見やすかったが、題材的には普通のホーム・ドラマやメルヘン・タッチの作品ではなくミステリーやSF仕立ての作品のほうが好きだった。下の画像の初期作品を見てもらえばわかるように、当時としてもちょっとレトロな雰囲気がある。パターンとしてはモンテ・クリスト伯を少女に置き換えた復讐譚が多かったが、題材ほどにはおどろおどろしい印象はなくあっさりしていた。筒井康隆の「七瀬」シリーズからインスパイアされたと思われる
『超少女明日香』シリーズと、TVドラマ及び映画化された『スケバン刑事』は、後に続編を描き継ぐほどの人気作だが、私もこの2作が好きである。少女アクションものとしては『少女鮫』も痛快であった。

 

※画像データ (左から)『銀色の髪の亜里沙』(集英社・マーガレットコミックス・1973年初版)、『愛と死の砂時計』(集英社・マーガレットコミックス・1981年18刷)、『大逃亡』(集英社・マーガレットコミックス・1979年10版)、『呪われた孤島』(集英社・マーガレットコミックス・1981年15刷)、『左の眼の悪霊』(白泉社・花とゆめコミックス・1979年14版)、『クマさんの四季』(白泉社・1976年2版) 


 ★わたなべまさこ★

 1929年生。1952年、『小公女』でデビュー。時折、「渡辺まさ子・わたなべ雅子」といった名義の作品がある。
 私が初めて少女まんがを読んだ頃、牧美也子と並んで少女誌の看板作家だったのが、わたなべまさこである。その頃、私が読んでいた連載作品は、
『十二夜の琴』『王女ミナ子』といった作品だった。わたなべ作品としてはマイナーかも知れない。わたなべは、和物でも洋物でも、長編でも短編でもさまざまな題材の作品を描いていた印象がある。当時の私は、わたなべの絵があまり好きではなかったが、『蝶はここには住めない!』に収録された短編などを今読み返してみると、その完成度の高さは群を抜いていたと思う。後にスリラー・タッチの作品が多くなるように思えるが、私がそういう傾向の作品を選んで読んでいたせいかも知れない。わたなべの描くスリラーやホラー作品の登場人物の目は本当に怖さを感じさせる。もちろん、ラブ・ロマンスやファンタジー、コメディといった作品もあったが、やはりシリアスな人間ドラマがわたなべ作品の真骨頂といえるだろう。私が最も印象に残っている作品は『柚子みのるころ』という短編で、樋口一葉の『大つごもり』をまんが化した作品である。この作品を読んで原作を読みたくなった子供の私は、その文体に手を焼いた記憶がある。牧と同じようにわたなべも少女まんがから青年まんがやレディース・コミックへと発表の場を移行する。まだまだ読んでいない作品は山ほどあるのだが、とりあえず少女まんが時代の代表作『ガラスの城』と、レディース・コミックの『悪女シリーズ』を読みたいと思っている。 

 

※画像データ (左から)『みどりの真珠』(川内康範原作・集英社「少女ブック」1959年10月号別冊付録)、『蝶はここには住めない!』(集英社・マーガレットコミックス・1969年初版)、『ぶらりぶらぶら物語』(集英社・マーガレットコミックス・1973年初版)、『小さなおねがい』(集英社・マーガレットコミックス・1976年初版)、『ふたごのプリナセス(2)』(秋田書店・プリンセスコミックス・1980年5版)、『黒天使シンセラ』(主婦の友社・ロマンコミック自選全集・1978年初版) 


★わちさんぺい★
 1926年生。1954年、「おもしろブック」の『大空カンちゃん』でデビュー。初めは「和知三平・わち三平」など表記が定まっていなかった。1999年没。(コメント予定)  
 

※画像データ (左から)『まんが少年王者』(山川惣治原作・集英社「おもしろブック」1955年4月号付録)、『木曽の火まつり』(集英社「日の丸」1959年1月号付録)、『宇宙空港』(集英社「小学五年生」1959年5月号付録)、『大空カンちゃん』(集英社「おもしろブック」1955年8月号付録)、『豆パンチ』(少年画報社「少年画報」1961年8月号付録)、『ナガシマくん』(虫プロ・虫コミックス・1972年3版) 


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