ごろねこ倶楽部

ごろねこ通信は月初めに、前月分を上書き更新します。
★更新情報★
次回更新は3月中を予定。
「2018映画採点表」を追加。「新刊まんが情報」に追加。
『ごろねこ』65号は7月頃に刊行する予定です。

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2018.02.03 
 映画 映画 新刊まんが  新刊まんが(増補復刻版)  古本まんが 

【近況】 
 長いこと、更新できなくて申し訳ない。前回は、11月8日に10月分までを更新しておいた。ほぼ3カ月経ってしまった。

 じつは12月は、いろいろとトラブルがあり、生活上の変更ごとで時間をとられていた。公的なことの面倒臭さをこの歳になって実感している。

 さらに愛猫のクロが危うく死にかけていて、2週間ほどほとんど外出ができない時期があった。何も食べなくなっていたので無理にでも定期的に何か食べさせる必要があったのだ。それだけで外出できないわけはないだろうと思うかも知れないが、帰宅したときにクロが死んでいたら嫌なので、トラブルに奔走しながらも長い時間の外出はできなかった。そのぐらい、危い状態に思えた。病院で薬をもらってきて毎日呑ませていたところ、薬の効果かどうかは疑わしいが、年末の30日に何とか回復したようだった。クロは、野良猫上がりのため、病院に連れて行くことができない。もしケージなどに入れて、無理やり連れて行ったところで、医者に診察してもらうことはできないだろう。だが、年が明けて松が過ぎたころ、再び調子が悪くなり、現在も投薬は続けている。とはいえ、体調はだいぶ回復しているようなのだが、母猫のミケが死んで3年。クロももう10歳になったので、油断はできない。

 さらに同時期、私の背中にニキビのようなものがあったのだが、そこに膿がたまったらしく、粉瘤といっておできになってしまった。自分では見えない場所なのでどの程度の症状かわからず、忙しさに紛れて放っておいたら、椅子に背をもたれたり仰向けに寝たりしても痛くなってしまった。仕方なく年末に病院で切開してもらったが、翌日から病院が年末年始の休業に入ってしまうため、術後の処置をしてもらえず、傷口が塞がってしまわないように、自分でグリグリと傷口を広げながら消毒をしていた。休み明けと同時に病院へ行ったところ、順調に回復しているということで通院しなくてもよく、ホッとした。

 そんな事情で、12月には映画は『オリエント急行殺人事件』しか見ることができず、古書店にも行けなかった。映画は『ブレードランナー2049』をついに見逃してしまったのが残念だった。これはブルーレイを買うしかない。他にも『ザ・サークル』や『ローガン・ラッキー』など見たい映画はいくつかあった。で、遅ればせながら1月も中旬になって『スターウォーズ』など3本を見て、そのまま週一本のペースで見て行こうと思っていたのだが……。

 この「ごろねこ通信」は新年の更新もできずにいたが、そろそろ更新しようと、1月15日にスキャンや画像を撮った。だが、なかなか文章を書く時間が作れないでいた。

 そのうち、東京では1月22日から雪がちらつき始め、23日には大雪が降った。4年前の雪を思い起こさせるほど、あるいはそれ以上の雪で、一応仕事場と自宅の前ぐらいは雪かきをしたのだが、それでくたくたになってしまった。
 翌24日の早朝、夜に降った雪がまた積もっていたので、雪道の轍を歩いていた。すると、前方からその轍を通る車が来たので、横に避けたのだが、その途端、足がすべって転倒してしまった。

 もう20年近く前のことだが、新潟でやはり雪道で転倒したことがあった。そのときは転んだときはそれほど痛みもなく、すぐに立ち上がることができた。ただ新幹線に乗っているうちに次第に体をかばった右手が痛くなってきて、東京に着いたときには右腕を上げることができず、右のポケットに入れてあった乗車券を取り出すのに苦労した思い出がある。

 ところが今回は、転んだときから痛くてなかなか起き上がれなかった。驚くことに、私が道を譲った車は、私が転倒したことを知りながら、そのまま走り去ってしまった。別に賠償を求めるつもりもないが、車を停めて「大丈夫ですか?」と尋ねてくれてもよさそうなものだ。自分で起き上がれたならば「大丈夫です」と答えるだろうし、無理なら起き上がるのを手伝ってもらったかも知れない。幸いにもしばらくして自力で起き上がることができたが、前と同じく右手で体をかばってしまい、右手がとんでもなく痛い。

 時刻は7時半頃だったので、朝食もとらずに、病院に行くことにして、タクシー会社に電話したが、大雪のためタクシーも動いていないという。行ったことはないが徒歩5分ほどの場所にある整形外科に行くか、徒歩7分の駅まで歩いて、そこからバスで行き慣れた病院の整形外科に行くか迷った。もちろん徒歩5分といっても、また転倒したら大変なので、倍ぐらい時間がかかるだろう。どうせ時間がかかるなら慣れた病院のほうに行こうと決めて出かけた。けっこう整形外科とレントゲン室が混んでいて、救急車で運ばれて来る人も何人かいたので、雪道で転倒した人が多かったのではないかと思う。私は、やはり右の手首を骨折し、どこかの骨が少しずれてしまったということだった。

医師「ずれたところは元に戻しましょう」
私「はい。お願いします」
医師「……」
私「……」
看護師「痛くないですか」
私「……めちゃくちゃ痛いです」

 私はあまり痛みを顔に出さないタイプだが、いやあ、びっくりするほど痛かった。
 前に新潟で転倒したときは、骨折はしていなく挫いただけだが、それでも治るのに1か月以上かかった。今回は骨折している上に、私もそのときから20歳近く年をとってしまっている。どのぐらいで手を使えるようになるか医者に訊いたところ、1か月という答えなので、骨折としては軽傷だったようだ。完全なギプスで固定するのではなく、ギプスシーネというのか添え木みたいなもので固定するだけで済んでいる。

 だから、この文章を書いているようにキーボードは打てるが、右手は一本指で打っており、休み休みでないと痛くなる。というか、やはり右手が使えないと生活が不便この上ない。2月からは次の仕事も始まってしまうが、何とか仕事が本格化する3月までには手を使えるようにと願うしかない。

 ということで、2月に刊行しようかと考えていた『ごろねこ』65号は絶対に無理となった。7月頃までには出したいと思っている。
 なお、今回の「ごろねこ通信」は写真を撮った1月15日までのぶんである。それ以降に購入した本は次回に紹介する。また、「最近買ったDVD」のコーナーも次回にまとめて紹介する。
 次回の「ごろねこ通信」の更新は、3月中の予定である。
 【映画】
「映画採点表」を見て下さい。
 【新刊まんが】

 
【写真・左】
 手塚治虫生誕90周年ということで、いろいろな本が刊行されているが、私はさすがにもうそれほど買う気もない。2月に小学館クリエイティブから発売の完全版『ふしぎな少年』は絶対に買うつもりだが、後は実物を見てから考えることにした。
 驚いたのは、丸善やジュンク堂など限定の、新編集版の「手塚治虫全集」が昨年の11月から刊行され始めたことだ。ベースは講談社の全集らしいが、全343巻予定のラインナップには、『幽霊男』や『オヤヂの宝島』などのタイトルもあり、『新宝島』と『新寶島』も別の巻になっている。しかも、B5判とB6判の両方で刊行ということで、雑誌連載の作品はB5判で読みたいものもある。もしバラで買えるなら(ジュンク堂で店頭売りしていた)、何冊かは買ってしまうかも知れない。
 また、最近手塚本市場に参入してきたのが立東舎とか玄光社で、立東舎文庫としてエッセイやシナリオなどを刊行していたが、この「ヴィンテージ・ワークス」も漫画編とアニメ編を出す。この「漫画編」は『羽と星くず』の単行本では割愛されていたイラストや全集未収録の作品『ターザンの王城』などが載っていたり、未完成・未使用原画が載っているということで買ってみたが、復刻原画風な印刷が、思ったよりよかった。

 『100年後に残したいマンガ名作』は、手塚の扉絵コレクションなどを刊行した玄光社から刊行。要するに日本漫画家協会賞受賞作品を紹介する「まんが紹介本」。「残したいマンガ名作」というからには、「作品」を選んでほしかったが、たとえば手塚治虫は「『ブラック・ジャック』ほか全作品」という形の紹介になっている。「全作品」ではなく、どの作家も(1作品でなくてもいいから)具体的な作品名を挙げてほしかった。とはいえ、まんが紹介本としては豪華な本になっている。

【写真・左から2枚目】
 谷口ジローの遺作。『光年の森』は5章仕立ての予定だったが、導入の1章しか出来上がっていないので、ストーリーとしては何ともわからないが、本来ならダイナミックな展開が待っていたのだろうという予感はある。何よりもフルカラーなので、画集として見ることができる。
 『いざなうもの』は最近の作品でまだ単行本に収録されていなかった作品を集めたもの。絶筆の『いざなうもの その壱 花火(原作:内田百閨w冥途』)』が表題作。他に『彼方より』『何処にか(その壱・その弐)』という最近の作品を収録。谷口がより幻想的な世界に傾いていたのがわかる。またこの中で最も古いのが2006年の『魔法の山』。今まで単行本未収録だった作品だが、フランスでは単行本化されている。しかもフルカラーで。できれば、この作品はフランス版と同じく、カラーの単行本で刊行してほしかった。その比較が、【下の写真】。フランス版は左右が反転しているが、やはりカラーは美しい。
 この『魔法の山』以前の作品にはまだ単行本未収録作品があるので、単行本化を願っている。

【写真・右から2枚目】
『岡田史子作品集』は飛鳥新社版の増補復刻版。この第1巻には、『みず色の人形』(26ページ)、『愛しすぎた男』(9ページ)が新たに収録され、さらにカラーイラストなども初収録になっている。まんだらけ版だけ持っていないので、それはわからないが、岡田作品を新たに読んでみようと思っている人は、この復刻版を読めば十分だと思う。

『冒険エレキテ島』の2巻は、「新刊まんが情報」で刊行予定が何回変更になったことか。確か最初は17年の春に刊行される予定で、それから6、7回延期を繰り返していたと思う。とはいえ、初出を見ると、17年12月号まで含まれているので、連載そのものが、延期したり休載したりで思い通りに進んでいなかったのだろう。読んでみると、これはもう(今のところ)ストーリーの作品ではない。絵を読む(楽しむ)作品になっているようだ。

 久しぶりの気がする松本大洋作品。松本の新作を読むと、いつも必ずそれがベストだと思ってしまうが、今回の『ルーヴルの猫』も同じ。もちろん「まんが」であり、「まんが」として面白いのだが、どこを抜き出しても(大人の)絵本になる。それだけ絵の魅力が強く、ストーリーの奥行きに想像力を刺激される。たとえば「このマンガがすごい」などのランキングに入っているかどうかは知らないが、もし私が選べば、17年度のベスト3には入れたい。

 諸星大二郎の『雨の日はお化けがいるから』は、多分単行本としてまとめづらい作品を集めて「諸星大二郎劇場」として刊行していく第1巻なのだろう。作品集としての統一はないが、諸星作品というだけで個性的ではある。

 星野之宣『レインマン』は第1巻を読んだときに予想したのとはまるで違う展開になってしまっており、宗像教授まで登場するのだが、2月刊行の第7巻で完結するので、それを待とう。

【写真・右】
 横山光輝の『ちびっこ天使』は初単行本化とはいえ、大分前にアップルBOXですでに復刻されていたので、作品としての感慨はない。ただ、こちらのほうが線がきれいで、2色ページも復刻されているので、本としての感激はある。

 『怪奇まんが道』は続巻が出るとは思わなかったが、諸星大二郎や近藤ようこを「怪奇」で括るのもどうかと思う。「怪奇」の枠を外して、「まんが道物語」とか「それぞれのまんが道」とか、多くのまんが家を対象に描いてもらいたい。

 長らくハリウッドで映画化されると噂のあった『銃夢』だが、いよいよ今年の夏に(日本でも)公開となる。タイトルは『アリタ:バトル・エンジェル』。主人公の名前がガリィ(陽子)からアリタに変わった理由はわからない。予告編を見て誰もが思っただろうことは、なぜアリタの目を大きくしているのかということだろう。たしかに木城の絵は目が大きいが、実写でそれを再現するとは思わなかった。ただ、目の大きさは見ているうちに慣れるかも知れないし、目が大きいことで人間ではないことがわかるので、悪いことではないかも知れない。まあ、評価を下すのは本編を見てからだ。スタッフを見る限り、そうひどい映画になるとも思えない。

 
 【古本まんが】

 
【写真・左】
 『飛鳥幸子の世界』はファンメイドの全3巻の作品集。それなりのプレミアムがついていて買えなかったが、今回見つけたのは1巻だけだが、私でも手の届く値だったので購入。1巻に『0011ナポレオン・ソロ』が収録されているのが幸いだった。西谷祥子とか忠津陽子とかの絵が好きだった私には、当然、飛鳥幸子の絵も好みだったが、あまり作品を読む間もなく、まんが界からいなくなってしまった印象がある。どうやらイラストレーターに転向して今でもご活躍らしいのだが、どこかで復刻してもおかしくない作家だと思う。

 ささやななえの作品集で、『沈黙の朝』という本は知らなかった。1983年刊行の本だが、今まで見逃していたのが不思議だ。まんがだけでなく小説やエッセイも収録されている。

 大島弓子の『キャットニップ』の2巻は買い忘れていた。というか、この類の本は新刊が出るのを待ちかねて買うといったわけではなく、ふと「あっ、2巻が出ていた」と気づいて買う本。猫のことでは、そうそう、そうなんだよなぁ、と共感しながら読むことばかり。
 『ど根性ガエルの娘』は、こういうまんががあることをずっと前に何かで、頭に残っていた本。たまたま見つけて買ってみた。もちろん『ど根性ガエル』の作者吉沢やすみの娘が作者で、どん底に落ちて再生したまんが家・吉沢やすみとその家族の物語を描いている。絵はお父さんとはかなり違うが、内容は興味深く読めた。続巻が出ているらしいので、買おうと思ったが、いざ古本屋で探そうと思ったとき、出版社も作者名も忘れてしまって(出版社別・アイウエオ順に並んでいる)探すことができなかった。吉沢姓を名乗ってくれていたら探せたのに。覚えていたらそのうち探そうと思う。

 『大阪弁の犬』というのは「山上たつひこ選集」で連載していた自伝的エッセイのタイトルだが、それだけでなく(というかそれも全部は含んでいない)、「北國アクタス」に連載した『東山ラプソディー』、「マイファーストビッグ・がきデカ」に連載した『犬月猫日の記』や、その他のエッセイなどをまとめて自伝風に書き改めた本である。というより、思い出話の多いエッセイを集めた本と思えばよい。時折り、かなり文芸的な表現を使うが、だからこそ小説家に転向したのだろうと思う。

 『回想 私の手塚治虫』は、サブ・タイトル「『週刊漫画サンデー』初代編集長が明かす、大人向け手塚マンガの裏舞台」がすべてを語っている。まあ、多くの人・編集者が、自分から見た手塚を語っているが、大人マンガ界からは初めてかも知れない。

【写真・左から2枚目】
 『手塚治虫文化賞作家が選ぶ Best of 手塚's Work』は、萩尾望都や浦沢直樹など8人の作家が自分にとってのベストの手塚短編作品を選んだ本。刊行されたとき買おうと思ったが、作品そのものは持っているのでやめておいた。各作家がどの手塚作品を選ぶかは興味深く、作品をB5判で読めるのもいいが、もっといい作品があるだろ〜と思ってしまうのは、やむを得ないことか。

 伊藤潤二が太宰治の『人間失格』を描くというのは、本人の意志なのだろうか、それとも誰かが企画したことなのだろうか。ある意味、盲点だった。まったく新しい『人間失格』の読み方を示してくれるようで新鮮である。

 『一陣の風』の収録作品は、おそらく別の本ですべて持っていると思う。もう今さら新書判コミックスを買うこともないのだが、昔はけっこうな古書値がついていたこともある本なので、廉価で見つけるとつい買ってしまう。おまけにカラー口絵付きの初版本だった。
 山岸凉子の『レベレーション−啓示−』は「新刊まんが情報」を描いているとき3巻が出ることを知ったが、2巻を買っていないことに気づいて、古本でもいいからと慌てて買った本。

 清水玲子の『Deep Water<深淵>』は、あっ、こんな本が出ていたんだと思って買って、読み始めたところ、読んだことがある作品だった。調べてみたら、持っていた。無駄にダブリ本を作ってしまった。じつはこの本の他にも、今回は5冊ダブリ本を作ってしまっている。そのうち2冊は、わざと買っているダブリ本だが、3冊は買ったことを忘れてうっかり買ってしまったダブリ本である。持っているかも知れないと思っても、買わないでおいて持っていなかったら後悔してしまうので、それほど高い本でなければ買うことにしている。ただ、余分な本が増えていくのは困りものだ。

【写真・右の2枚】
 最近買った別冊付録まんがの数々。別冊付録まんがは、毎日掲示板で紹介しているので、そちらを見てほしい。今まで順調に進んでいるが、まだ「お」の途中なので、果たして最後(「わ」の予定)まで続けられるかはわからない。この中には、すでに紹介済みの作品もあるが、他の作品もいずれ紹介することになると思う。乞うご期待。
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